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おはうかるー!
初めて予約投稿というのをして、朝8:00に投稿するよう設定してみました。
いつも更新は深夜だけど、何時の時間が良いとかあるんかな?試行錯誤していきましょう。
勉強の本質「回転」
突然ですが、公認会計士試験、予備試験、司法試験にいずれも合格した私が考える勉強における重要な概念はいくつかあります。
- 過去問主義
- 回転
- 勉強計画
- 一元化
- 論文主義
今日はこのうちの一つ、「回転」について解説していきます。
試験勉強における「回転」とは?
まずは回転(教)とはなにか?から。
回転とは
・・・同じ教材を何度も何度も読み直し、又は解き直すこと
そのままですが、このような意味です。
私は大学受験ではまったくこの「回転」の重要性に気づいていませんでした。
でも、公認会計士試験の受験時代にこの「回転」の重要性を学び、徹底的に回転をすることで会計士試験、予備試験、司法試験に合格できたといっても過言ではありません。
ひたすら回転を繰り返して試験に合格していく人を「回転教」と呼びます。それくらい重要な概念です。
なぜ、回転が大事なのか?
なぜ、回転が大事なのか。
それは端的に言うと、記憶の定着度が全然違うからです。
「隣の芝生は青く見える」ということわざがあります。
試験勉強においても、「他の教材は良くみえる」「他の予備校はよくみえる」という現象があります。
どうしても、ある教材が終わると別の教材に進んでみたくなるものです。
でも、私の経験上、違う教材を1回転するより、同じ教材を3回転する方が圧倒的に記憶の定着率が上がります。
そもそも人間は一度でモノゴトを覚えられるようなすごい能力はありません。
ごく稀に一回で覚えてしまう超人もいますが、みなさまは超人ではないですし、もちろん私も超人ではありません。
何度も何度も繰り返し、これは生きていくうえで必要な知識なんだ!と脳が錯覚して覚えるまで、何度も何度も繰り返す。それが記憶の本質です。
難関試験の合格者は誰もが口をそろえて回転が重要というのは、回転の重要性を証明しているものともいえます。
何回転するべきなのか?
結論
では、何回転するべきなのか?私の中では結論が出ています。
回転数は、インプット教材かアウトプット教材かで変わる。
そう、一概に「何回転」とは言えないのですが、インプット教材とアウトプット教材とで回転すべき回数は異なります。
インプットとアウトプット、それぞれ何回転するべきか紹介していきましょう。
①インプット教材⇒100回
インプット教材とは、教科書や予備校テキスト、基本書のような、知識を入れるときに使う教材です。
これらのインプット教材は、何回でも回転すべきです。
「100回転」と書いたのはたとえ話ですが、インプット教材は読めば読むほど記憶への定着が高まります。
回転数と記憶定着度が正比例するイメージです。
つまり100回読めば、100回分の知識が得られるようなイメージです。
もちろん「どう読むか」は重要ですが、インプット教材はとにかく回転回転回転です。
自分がバイブルと定めたインプット教材について、ひたすら回転しましょう。
②アウトプット教材⇒最低2.5回転
アウトプット教材とは、問題集や答練、過去問のような、知識を吐き出す練習をするときに使う教材です。
勉強においてはとにかくアウトプット中心で進める必要があるのですが、アウトプット教材は「最低2.5回転」するべきというのが私の結論です。
意味を説明していきます。
アウトプット教材の理解の過程
まず、アウトプット教材はインプット教材と違い、回転数と記憶定着率が正比例ではありません。
何回か繰り返すと、問題を覚えてしまい、それ以上回転してもあまり知識定着率が変わらなくなります。
イメージで言うと、「S字」のようなイメージです。
最初の方は全く分からずなかなか記憶定着率が低いですが、あるときグンと伸びて、少しすると定着率の伸びが止まる。
言葉での説明は難しいですが、そんなイメージです。
そして、そのグンと伸びて、少しすると定着率の伸び止まるのが、私の中ではおよそ3回転だと思っています。
ではなぜ「最低2.5回転」なのか。
最低「2.5回」の理由
それは、最初から正解できているものは3回転も解く必要がないからです。
お勧めの回転方法は、1回目と2回目は全ての問題を解き、3回目は1回目と2回目でいずれも正解できたものは除いて解く、という方法です。
このように回転することで、1回目にまぐれで正解できた問題ももう一度解くことで把握でき、かつ、3回転目は間違えたものだけを解くので時間を短縮できます。
なので、「2.5回転」という表現になります。
「最低」2.5回の理由
「最低」というのは、最低限の目標という意味でして、回転できるなら4回転目にまた全ての問題を解いて総復習などするといいと思うからです。
なので、結論は「最低2.5回転」なのです。
どうやって回転すべきか?
普通に「回転」といっても、実際にどのように回転すべきなのでしょうか?
インプット教材の回転方法
インプット教材は回転すればするほど記憶定着率が上がるので、とにかく読むのが大事です。
ただ、読み方も例えば以下のように工夫することができます。
★インプット教材の回転方法(例)
- 授業の復習で黙読する
- 音読する
- 重要度のランクに分けて読む
- 答練の前に試験範囲を読む
- 1P1M法で読む
- 〇×などのメモを書きながら読む
とにかく色々な工夫をしながら読みます。
それぞれ詳細を解説したいのですが、それは別記事でいつか紹介します。1P1M法などは以下の記事で記事にしています。
アウトプット教材の回転方法
次にアウトプット教材は最低2.5回転です。
単に問題集を2.5回転しても、正直定着率はよくありません。
ものすごい勉強法である「スイッチバック法」という方法で回転をするのが最もお勧めなのですが、すいません、スイッチバック法はクリティカルすぎるので、無料公開はしていない勉強方法になります。
ご希望の方は、申し訳ありませんが、私の資格スクエア講座か、書籍をご覧いただければと思います。
ちなみに、クリティカルすぎる勉強方法(スイッチバック、暗記カード、短答過去問加工法、論文完璧答案構成法)についてはいずれもブログでは無料公開していませんので、よければ講座か書籍をご覧くださいませ。
https://jijijilijijiji2.com/nankanshiken-shikakusquare/
おわりに
今日は、勉強における重要な概念である「回転」について解説してきました。
合格者が口をそろえて言うのが「回転」です。
勉強方法に自信がないのであれば、もうつべこべ言わずに回転しまくった方がいいと断言できます。
回転回転回転回転・・・それくらい「回転教」になるようにしましょう。
ほなまた!
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ブログには敢えて書いていないクリティカルな勉強方法(スイッチバック法、暗記カード作成術、短答過去問加工法、論文完璧答案構成法)はこちらの書籍をご覧ください。