1.3 公認会計士試験

【企業法】短答対策問題集の使い方【CPA】

重要度:★★★★☆

おはうかるー!
さて超久しぶりのブログ更新です。
なんと2024/3/29に第二子となるムッスメが爆誕しました。長男は3歳9ヵ月で、今週からいよいよ幼稚園入園です。
色々忙しいですが、家庭最優先でパパも頑張っていきます!

はじめに

さて、久々に重い腰を上げてブログ書こうと思ったのは、CPAの企業法における各教材の特徴、使い方や注意点をどこかにまとめたいなと思ったからです。
第一弾は短答対策問題集です。今後、コンサマやレギュラーテキスト、論文系の教材もまとめていければと思います。

なお、このブログはあくまでjiji個人が個人的に投稿しているものです。なので、あくまで「一講師の個人的意見」になりますので、ご注意いただければと思います。また、私は企業法講師ですので、企業法の教材のみを紹介します。企業法以外では各教材の位置づけは異なりますのでご注意ください。

短答対策問題集とは

短答対策問題集の特徴

CPA会計学院の企業法では、レギュラー講義で短答対策問題集を配布します。以下のような教材です。


表紙や、問題解説のデザインは年度によって異なりますが、以下のような特徴がある教材です。

  • レギュラー講義で配布される(単価生は別売り)
  • 過去問を中心にオリジナル問題も収録
  • 過去問は、過去10回分の過去問の肢を収録
  • 一問一答形式
  • 条文順ではなく体系別
  • 全ての肢にABCの重要性を付けている
  • 合計で2200~2300肢ほど収録
  • 解説は趣旨を重視

短答対策問題集の位置づけ

短答対策問題集は、その名のとおり、短答式試験に特化した演習用教材です。
CPA生は(ほぼ)全員がこの教材を回転して最終的に短答を突破しており、CPA生にとっては回転必須の教材と位置付けられます。

とはいえ、もちろんただ短問を回転させるだけで合格できる訳ではありません。
あくまでアウトプットの教材ですので、入門講義・レギュラー講義(ないし短答対策講義)という良質なインプットをしたうえで、その復習として、短答対策問題集を回転させます。勉強はインプットとアウトプットが車輪の両輪ですので、インプットなくして合格はありません。もっとも、短答のアウトプットとしては、この短答対策問題集で必要十分といえるでしょう。

短答対策問題集のメリット


上記の特徴と重複しますが、CPAの短答対策問題集は短答攻略に当たって最強のアウトプット教材といえます。短答対策問題集を使うメリットを解説していきましょう。

過去問中心の教材

試験対策は、過去問に始まり過去問に終わります。公認会計士試験の短答式試験においても、過去問が重要であることは言うまでもありません。

「え、過去問なんて一度出たんだからもう出ないでしょ?」と思う方は一定数いるかもしれません。
しかしそれは間違いです。試験において、過去問の知識は形を変えて、何度でもでます。
なぜなら、過去に本試験で出題されている=試験委員がその知識を重要だと考えている証だからです。

なので、試験勉強といえば過去問を徹底的に攻略することこそが最短で、最強の勉強法となります。
短答対策問題集は、過去10回分の過去問を中心に収録している肢別問題集ですので、これを回転することで、会計士試験で求められている知識を習得することができます。

体系別に肢別を収録

法律科目の短答過去問集を作成するに当たっては、①条文別に収録する、②テキスト等の体系別に収録する、の2パターンがあります。
学習が進んでくれば、条文別の勉強がより法律の考えに沿った勉強になるため良いともいえます。ただ、初めて法律を学ぶ場合、条文順では理解が難しいことがあり、より分かりやすい順序で勉強することもあります。

CPAでは企業法(会社法)を、機関→株式→設立→資金調達→計算→持分会社→組織再編→総則、という順で学びますが、このテキストに沿った順で問題集も構成していますので、レギュラー講義に沿って効果的・効率的に復習ができます。

重要性を意識したランク付け

試験勉強をするに当たっては、メリハリが非常に重要です。
受験生の中には「完璧主義者」がかなりいて、どうしてもテキストに書いてあること、問題集に掲載されている問題をすべてやらないと気が済まない方がいます。しかしこれは結構危険な方針です。
予備校としてはある程度網羅性を重視した教材を提供することになりますが、そのすべてをマスターしてほしいということではありません。会計士試験は相対評価の試験ですので、「周りができることができるようにする」「周りができないことはできなくてもよい」という戦略になります。なので、メリハリをつけた勉強が重要となります。

短答対策問題集はABCの重要性が明示されていますので、ABだけ解くかABCまで解くかは各自の戦略によります。このメリハリができるという点は、短答対策問題集の大きなメリットといえるでしょう。

皆が解いているという安心感

上でも述べましたが、試験勉強においては「周りができることができるようにする」ことが重要です。
この「周りができること」が何かというと、それは過去問なのですが、もはや会計士試験におけるCPAの合格者シェアは50%を超えましたので(2023年)、CPA生が皆回転しているこの短答対策問題集こそが回転すべき教材であるといえます。

皆が解いているこの短答対策問題集。しっかり身に付ければ合格できることは先輩方が証明していますので、安心して回転させましょう。

短答対策問題集の注意点


さて素晴らしい教材であることは間違いないCPAの短答対策問題集なのですが、もちろん注意点もあります。

短答対策問題集だけでは完結しない

上でも述べましたが、試験対策はインプットとアウトプットのいずれもが重要です。
短答対策問題集だけをマスターしたとしても、本試験では短答対策問題集に載っていない問題もたくさんでます。
なので、短答対策問題集で出題された問題は確実に解けるようにしつつ、テキスト等で短答対策問題集で出ていない知識も押さえていく必要があります。
短答対策問題集だけをマスターすれば合格できるとは決して思わないでください。

回転の仕方を考えないと伸びない

短答対策問題集は必須の問題集と言えるのですが、悲しいことに、10回転しても不合格となる人もいますし、2,3回転で合格できる人もいます。
これは勉強の本質にかかわりますが、10回転以上しても不合格になる方は、結論の暗記に走ってしまっている人が多い印象を受けます。この肢は○だったな、この肢は✕だったな、といった覚え方です。それでは実力は伸びませんので、しっかりと正誤の理由、また趣旨からその肢を理解していく必要があります。

短答対策問題集のおススメの回転方法


では、短答対策問題集をどのように回転するか?という話になりますが、いくつかおススメの勉強方法を紹介します。ただ、これらはあくまで私の中でのおススメの方法なので、必須の勉強法というわけではありません。自分に合った勉強法を探しましょう。

レギュラー講義に併せて解く

短答対策問題集はレギュラー講義の初回までには配布され、テキストの流れと同様の流れで問題が掲載されています。
おススメは、講義を聞いた直後に該当部分を解き(1回転目)→次回の講義前にもう一度解き(2回転目)→レギュラー答練前にもう一度解く(3回転目)という方法です。

勿論、各自の可処分時間によるところですが、レギュラー講義に併せて上記のように3回転すれば、インプット期の問題演習としては十分でしょう。
レギュラー講義が終了すると、短答直前や模試、そして本試験に臨みますが、そのときにまた何回転かする形が理想です。

なお、上記の3回転で特に重要なのは「講義を聞いた直後に該当部分を解き(1回転目)」という部分です。
「講義を聞いて、テキストの復習をした後に該当部分を解く(1回目)」ではありません。
まだ復習していない段階で問題を解くことが不安だという方は多いですが、どのような形式で、どこ分野が、何回くらい聞かれているのか、を把握してしまい、その後講義・テキストの復習した方がメリハリを付けることができ、圧倒的に効率的です。

時間が無ければABに絞る

正直、2000問以上の肢別問題集を回転させるのはとても大変です。もちろん、全ての肢を習得できるのであればそれに越したことはないのですが、他の科目もあるなか、現実的に企業法に割ける時間には限度があるはずです。

そのような方のために短答対策問題集はABCという重要度を付けています。実際、「ABのみしか見ない!」という戦略で合格していく受験生も一定数います。欲張らず、まずは自分の勉強の進捗、可処分時間、他の科目とのバランスを考え、ABのみでいくのかABCでいくのかを判断しましょう。

できない問題をできるようにする

たとえば「短答対策問題集を3回転しましょう」というと、すべての問題を3回転する方がいます。
しかしこれはかなり非効率です。勉強とはできなかった問題をできるようにしていく作業です。なので、一度できた問題を何度も解いても時間の無駄です。
最初は全肢解く(ex.2000問)→次は1回目解けなかった肢を解く(ex.1000問)→次は1,2回目連続で解けなかった肢を解く(ex.500肢)・・・というように、徐々に解く問題を絞った方が圧倒的に効率的です。
このように進め、全肢が解けたのであれば、また最初に戻り、全肢を解き→また解けなかった問題を解く。そういった流れで解くのが超絶おススメです。

回転における目標

私は、会計士試験のみならず、予備試験、司法試験においても、短答式試験は以下のような目標を立てていました。

  1. 過去問の
  2. 全問題を
  3. 肢ごとに
  4. 理由付きで回答し、
  5. 正答率95%を目指す

この目標を達成すると、私の経験上、概ね本試験で80%の得点率になります。
この考え方に関しては以下の記事で詳細を書いていますので良ければご覧ください。

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短答ペン

私は「短答式の問題集で出てきたものをテキストに一元化すれば、テキストを読むだけで問題集もすべて復習したことになるのではないか?」という考えから、問題集の全ての知識をテキストに一元化していました。

これも以下の記事で詳細を書いていますので良ければご覧ください。

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おわりに

今回は、久々のブログ更新として短答対策問題集の紹介をしました。
YouTubeやInstagram、TikTokなどが全盛の現在ですが、やはり文字でお伝えするのが自分は好きだなと思う限りです。
このブログは一般的な勉強法などを中心に紹介してきましたが、私もCPA講師4年目となりましたので、CPAの教材や受講生のお悩みなどもどんどん紹介していければと思います。

ではまた!

jijiキュラ
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といいつつ三日坊主なのでいつまで続くのかね!
勉強記事一覧 本ブログの勉強方法の記事を体系的にまとめております。 随時更新していきます。 勉強方法全般 (1)全般...
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