重要度:★★★☆☆
こんばんうかるー!
ついに私もiPhoneのテザリング機能を契約しました。これで行き帰りの電車で仕事もブログも捗りまくる!!!
わかりやすい文章を書くコツ

先日のツイート
先日、以下のようなツイートをしました。
✔︎読みやすい文章を書くコツ
・一文を短く
・主語を省略しない
・助詞をしっかり使う
・接続詞で論理を明確に
・適度な改行
・これ、それ、あれ、を使いすぎない
・必要に応じて箇条書き
・難しい日本語を使おうとしない— 弁護士公認会計士jijiたん Lv.117 (@jijijilijijiji) September 26, 2020
今日は、このツイートを深堀して、わかりやすい文章を書くコツについて解説していきます。
jijiは文章がうまいのか?
正直、私自身、文章がうまいとはまるで思っていません。
日本語能力が無いってjiji妻にいつも言われていますし、私は難しい論文などを書くのも読むのも本当に苦手です。
センター試験の国語は本番で偏差値50でしたし、いまだに硬い文章を読もうとすると非常に時間がかかりますし、本当に読めているのかよくわかりません。
でも、「わかりやすい文章」という点では多少の自信はあります。
このブログも、決して難しいことは言わずに、わかりやすく文章を書いているつもりです。
だからこそ、いろいろな方に読んでいただけているのだと思っています。
そこで今日は、私なりに気を付けている「分かりやすい文章」のポイントを箇条書きで紹介します。
どこまで参考になるのかわかりませんが、偉そうに書かせていただきます。
分かりやすい文章とは
分かりやすい文章のポイントを書く前に、そもそも「分かりやすい文章」とは何なのかを考えてみましょう。
私の中での「分かりやすい文章」とは以下のようなイメージです。
★わかりやすい文章とは?
- 読み手にストレスを与えない文章
- 行間を読まなくとも意味がストンと理解できる文章
- だれが読んでも同じような意味にとることができる文章
- 読み手が予測可能性をもてる文章
こういった文章は、読み手がサクサクと文章を読んでくれるため、最後まで読んでもらいやすいというメリットがあります。
「分かりやすい文章」を書く必要があるのは、資格試験の論文式試験でももちろん必要ですが、仕事をしていくときでも、プライベートで友人とLINEをするときでも必要だと思います。
他方で、「文学的な文章」ももちろん良いですよね。
評論文や小説など、芸術的な文章は人々に感動を与えます。
でも今回は、文学的な文章ではなく、あくまで「分かりやすい文章」のご紹介です。
というか、文学的な文章は私は全く書けませんw
資格試験の論文式で分かりやすい文章が必要な理由
次に、私が受けた公認会計士試験、予備試験、司法試験などは論文式試験があります。
短答式試験に加えて論文式試験があることが難関資格たるゆえんだと思っています。
しかしこの論文式試験は、あくまで論文「式」試験です。
小論文のような難しい文章を書く必要はありません。
論文式試験ではいかに「分かりやすい文章」を書けるかが勝負です。
理由はずばり、採点者にストレスを与えないため。
論文式試験は採点者がいます。
単に読みにくい文章であればまぁ読んではくれるのでいいのですが、意味が2つに取れる文章だったり、言葉足らずだったりすると、決して「善意解釈」はしてくれません。
知識としてはわかっていても、試験官が点数を振ってくれるような文章でなければ点数になりません。
なので、知識をつける勉強ももちろん重要ですが、分かりやすい文章を書くことも同じくらい重要です。
分かりやすい文章を書くコツ
では、分かりやすい文章を書くコツを解説していきましょう。
ちなみに、これらは私が何かの本を読んで習得したものという訳ではなく、むしろ他人が書く「分かりにくい文章」から、私が感じることをピックアップしたものとも言えます。
ちなみに、私が弁護士をしていて担当する事件でも、「分かりにくい文章」で取引などを始めてしまったが故に解釈が分かれ、訴訟になってしまっているようなケースも少なくありません。
なので、本当に普段から分かりやすい文章は必要だなと日々感じています。
①一文を短く
まず一番重要ともいえるのが、一文を短くすること。
どうしても、読みにくい文章を書いてしまう方は、一文を長くしてしまいがちです。
「~で、~だが、~もあり、~ということから、~になるとも思え、~ということもある」
一つの文章に主語と述語は一つで十分です。
下手に「、」で文章をつなぐと本当に何が言いたいのか分かりにくくなります。
上のような文章は、以下のように文章をぶった切ってしまいましょう。
~である。
しかし~もある。
~ということもある。
そうだとすると~である。
したがって、~ということもある。
うん、なんか逆にわかりにくくなってしまったww
でも、多くの人は文章が長すぎます。
これでもか!というくらい意識的に文章を切る練習をしましょう。
論文式試験の受験生の場合、3行くらい続く日本語を書いていたら要注意です。
多くの文章は2行くらいでぶった切ることで、分かりやすくなります。
②主語を省略しない
次に主語を省略しないこと。
日本語は主語を省略してもある程度意味が通じるので、文章にするときもついつい主語を省略しがちです。
でも、主語がない文章は、結局のところ読み手が主語を推測しています。
明確に推測できるのであればいいですが、そうでないことも多いので、意識的に主語をしっかり入れましょう。
試験委員は善意解釈はしてくれません。
③助詞をしっかり使う
助詞の使い方も重要です。
助詞がめちゃめちゃだとたとえ自分ではわかっていても、第三者から見ると意味がわからない文章になります。
私は彼は紳士的だと思った。
よく見る文章ですが、Wordなどで書くと「日本語変ですよ」という波線がつく文章です。
「は」の使い方が間違っていて、主語がよくわからないのです。
- 私は、彼が紳士的だと思った。
- 私は、彼のことを紳士的だと思った。
又は
くらいの文章が良いです。
助詞が変だとすらすら読めない文章になってしまいますので、たった1文字でも、意識して使い分ける必要があります。
④接続詞で論理を明確に
接続詞は、論文式試験には必須ではありません。
本当に論理的な文章は接続詞がなくても意味が通じるらしいです。
でも、接続詞を使うかどうかは自由です。
接続詞を使うことで論理を明確に示すことができるので、適度に使うべきだと私は考えています。
ただし、しっかりと使わないと逆に文章がわかりにくくなります。
たしかに、~。
しかし、~。
そうはいっても~。
しかし、~。
そこで~。
これはよくやりがちな悪い例です。
「しかし~」は逆説を意味する接続詞ですが、それを何回も使うと意味が行ったり来たりして分かりにくくなります。
一例ですが、以下のように接続詞をあらかじめ決めておくのもありです。
たしかに~。
しかし~。
また~。
さらに~。
これに加えて~。
非常に簡単な例文ですが、一度「たしかに~」で反対事情などに触れ、そこから一度「しかし」で文脈をひっくりかえし、そこにプラス事情を加えていくような構造です。
いわゆる「論理学」などの学問を学ぶ必要まではありませんが、最低限の接続詞の使い方はマスターし、うまく使うようにしましょう。
⑤適度な改行
適度な改行も重要です。
ナンバリングを戦略的につける、適度な改行をする、というのは、読み手に「予測可能性」を与えます。
長い文章を1ページにわたりだらだらと書くと非常に読みにくくなります。
読み手に予測可能性を与えるためにも、ビジュアル的にも見やすさを追求しましょう。
⑥これ、それ、あれ、を使いすぎない
「これ」「それ」「あれ」という指示代名詞は使いすぎないことも重要です。
私がよくいう標語を紹介しましょう。
「これ」「それ」「あれ」⇒「どれ?」
そうなのです、指示代名詞は文章を短くするためには有効なのですが、どれを指しているのかが明確でない場合は非常に読み手に取ってストレスになります。
使いすぎには注意し、使うときは細心の注意を払いましょう。
⑦必要に応じて箇条書き
試験ではあまり使わないかもしれませんが、箇条書きはビジュアル的に文章が見えやすくなりますし、それらが並列であることを示すことができるので有益です。
なお、試験で使うときは「①~、②~、③~により判断する」のように、改行を使わずに数字で箇条書きであることがわかるような工夫が必要です。
⑧難しい日本語を使おうとしない
たまに、敢えて難しい日本語を使おうとしていて、逆にわかりにくい文章になってしまう方がいます。
学会での発表や、難しい論文を提出しなきゃいけない場面では、難しい専門用語を使っての説明も必要かもしれません。
しかし、論文式試験などでは難しい日本語を敢えて使う必要はありません。
専門用語は必要ですが、難しい日本語で書く必要はありません。
だれでも分かるような文章を書くのが大事です。
試験委員はその道のプロなのでもちろん専門用語を熟知していますが、専門用語が間違っていると非常に印象も悪くなります。
無理して難しい日本語を使うのはやめましょう。
⑧行間を読ませようとしない
先ほど紹介した「主語を省略する」と似ていますが、行間を読ませようとするのも控えましょう。
これとこれを書いたのだから、普通に考えたらこういうことを言ってるってわかるよな、と思ってはいけません。
論理を緻密に積み重ねて、しっかり思考を文章として表現する必要があります。
私がよくいう標語で以下のような言葉があります。
試験委員は馬鹿だと思え
もちろん試験委員はバカなんかではありません。
馬鹿だと「思え」です。
本当に何もわかっていない人に向かってでも通じるような日本語で、論理がつながる文章で書かなければいけません。
善意解釈を期待してはいけません。
おわりに
今日は、分かりやすい文章を書くコツを紹介しました。
私自身、日本語能力は高くないと思っているのでやや恥ずかしいですが、少しでも参考にしていただければと思います。
ほなまた!

①「図解でわかる 試験勉強のすごいコツ」(日本実業出版社、2022)
jiji2冊目の単著が発売されました!
私が各種試験を合格してきて体得した「試験勉強のコツ」を、全て図解付きで50個紹介しています。
私が考える究極の勉強方法を紹介しており、資格試験はもちろん、中高生の受験勉強にもお役立ちできるような内容になっています!
②「司法試験・予備試験 この勉強法がすごい!」(中央経済社、2019)
jiji初の書籍です。
題名は司法試験・予備試験としていますが、全ての試験に共通する勉強方法が8割程度です。
ブログには敢えて書いていないクリティカルな勉強方法(スイッチバック法、暗記カード作成術、短答過去問加工法、論文完璧答案構成法)はこちらの書籍をご覧ください。