こんばんうかるー!
長男が爆誕して3日経ちました。コロナの関係でまだ長男に会いに行けていません。でも明日ついに妻が退院します!楽しみですなー
六法は何を使うべきか?
司法試験、予備試験受験生の皆さま、普段勉強する際の六法は何を使っていますか?
今日は、司法試験・予備試験を目指している受験生にとって避けては通れない問題、「六法なに使うか問題」について解説していきます。
正直絶対的な結論はないと思いますので、jijiは以下のように考えていました、くらいに捉えていただければと思います。
大きく3つの選択肢がある
司法試験、予備試験を目指すにあたっては色々な六法がありますが、大きく以下の3種類かなと思います。
- ポケット六法、デイリー六法
- 判例六法
- 試験用六法
まずはそれぞれ特徴を見ていきましょう。
①ポケット六法、デイリー六法の特徴
まずはこちら、ポケット六法・デイリー六法。
ポケット六法・デイリー六法は受験生の王道ともいえる六法でしょう。
これらはいずれも以下のような特徴があります。
- コンパクトなのに、試験に必要な法令がおよそ網羅されている
- 準用条文の記載がある
- 判例は載っていない
ポケット六法とデイリー六法は微妙な違いはあるとは思いますが、基本的にはあまり違いはないと考えていただいていいのではないでしょうか。
いずれも大学1年生で購入が推奨されており、準用条文の記載があるのが特徴です。これが法学部生のスタンダードではないでしょうか。
②判例六法
続いて判例六法です。こちらですね。
判例六法の特徴は以下です。
- ポケット六法・デイリー六法よりも掲載法令が少ないが、重要法令は掲載されている
- 判例の規範が載っている
- 判例が条文の途中で掲載されているため、通読には適さない
判例六法は判例が多く載っているので、短答対策に非常に有用な教材です。
短答式試験では基本的には最高裁の判例になっている知識が問われます。それらの判例が条文に紐づけて掲載されているので、判例六法を読み込むだけで短答対策になるというメリットがあります。
判例六法で短答対策をしていた合格者もよく見るところです。
③司法試験・予備試験用六法
最後に、司法試験用六法、予備試験用六法というものがあります。
司法試験、予備試験用六法の特徴は以下の通りです。
- 司法試験、予備試験の論文本番で配布される形式の六法
- 判例は載っていない
- 準用条文も載っていない
ただ、この記事を書いていてわかったのですが、予備試験用六法は平成30年以降は見つからなかったので、令和に入ってからは販売されていないような気がします。
上で紹介したのは平成30年用なので、おそらく民法が改正前になっているので注意が必要です。
司法試験用六法は令和2年版ですので、最新版が発売されている模様です。
どの六法を使うべきか?
さて以上の通り、司法試験や予備試験を目指す場合には①ポケット六法・デイリー六法、②判例六法、③司法試験・予備試験用六法の3種類があります。
ではどの六法を使うべきなのでしょうか?
お勧めは③司法試験・予備試験用六法
これは合格者にも個人差がありますが、私の中のおススメは③司法試験・予備試験用六法です。
理由は単純で、本番の試験環境に合わせた勉強をするのが一番実用的だからです。
司法試験・予備試験用六法を使っていれば、試験本番で手になじんだ六法を使えるようになります。
普段使い慣れた六法を使うことができるので、混乱せず本試験を受けることができます。
とはいってもあまり影響ない
とはいっても、実際のところ、①②③どれでも良いというのが持論です。
③司法試験・予備試験用六法を使っていれば試験本番で慣れているというメリットはありますが、正直試験本番で六法を使うときは言うほど六法を見ません。
「あーこれあの条文だなー」と思ってその条文を引くことはありますが、その時には条文の大体の位置は理解していますし、六法を引く時間てそこまで多くないです。
なので、正直あまり試験本番を意識する必要はありません。
また、私は司法試験・予備試験用六法を最終的には使っていましたが、実はちょっとだけ本番のものとは違うんですよね。
形式は大体同じですが、文字数が違うのか大きさが違うのかよくわかりませんが、試験本番と全く同じという訳ではありません。
「右上に民法176条があるはず!」みたいな感じで使うことはできないので注意が必要です。
jijiが使っていた六法
jijiが使っていたのを一応紹介しておきます。
私は、入門~試験半年前くらいの普段の勉強は、①ポケット六法を使っていました。特にこだわりがあったわけではないのですが、会計士試験時代からポケット六法派でした。
他方で、予備試験、司法試験の直前期は③本試験用六法を利用していました。これはやはり試験本番の環境に慣れるためなのですが、上で書いた通り、正直そこまで影響はなかったように思います。
そして、司法修習中は判例六法を利用していました。実務修習中は判例も見れた方が便利だなと思ったからです。
二回試験を意識すると・・・
ちなみに、かなり細かい情報ですが、司法試験合格後に司法修習が待ち受けますが、司法修習の卒業試験ともいえる二回試験で配布される六法はデイリー六法だという”噂”です。
実際どうだったかはあまり記憶にありませんが、たぶんデイリー六法を使っていれば親和性はあるのかなと思います。
本試験の六法を入手する方法
付随情報ですが、司法試験や予備試験の本試験で使用された六法は、実はヤフオクで出品されていることがあります。
③司法試験・予備試験用六法は若干、本試験で配布されるものとは形式が違いますので、本当に本試験と同じものを入手したいのであればヤフオクを見てみましょう。
いつ買い替えるか問題
受験生にとって六法と言えば、「いつ買い替えるか問題」も重要な問題です。
これに対する回答もここで書いておくと、「大きな改正があったら買い替えればOK」だと思います。
六法はマーカーやチェックマークや書き込みしながら勉強すると思いますが、それらは一度付けたら「記憶のとっかかり」になるので、できれば取っておきたいものです。
毎年買い替えるのは勉強の効率を下げますし、お金もかかることになります。
なので、「大きな改正があったら買い替えればOK」だと思います。
おわりに
今日は、司法試験、予備試験受験債が普段使う六法について解説していきました。
六法の具体的な使い方についてはまた別記事で解説しようと思います。
「絶対にこれがいい」という六法は無いので、是非自分なりに使い方を確立してくださいね。
ほなまた!
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