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【心理学】セルフ・ハンディキャッピングを理解して勉強に活かす

重要度:★★☆☆☆

こんばんうかるー!
今日からまた、原則出社・例外在宅となりました。やはり移動時間がもったいなく感じてしまいますね。移動時間も有意義に使わなければ。

心理学を勉強に応用する

さて今日は、心理学を勉強に応用する記事です。
私は心理学の専門家ではありませんが、勉強をするにあたって使える心理学上の現象などを意識的に使っていました。
人間の行動を分析するのが心理学なので、人間の行動、つまり勉強にも使えるはずです。

今後いくつか心理学系の記事も書いていきますが、まず今日はセルフ・ハンディキャッピングについて。

セルフ・ハンディキャッピングってなに?

勉強しなきゃ・・・でも進まない

皆さんは、試験が近づくにつれて、勉強しなきゃだめだとは分かっているのに、なぜか勉強と関係がないことをやってしまったことはありませんか?
また、ある程度勉強はしたのに、「全然勉強してないよ」などと言ってしまったことはありませんか?

私は、あります!(どやっ)

勉強してるときなんてしょっちゅうあります。

実はこれ、セルフ・ハンディキャッピングという心理学上の行動で解明されています。

セルフハンディキャッピングとは

難しい説明はWikipediaにお願いしましょう。

セルフ・ハンディキャッピング(英語: Self-handicapping)とは、自分の失敗を外的条件に求め、成功を内的条件に求めるための機会を増すような、行動や行為の選択のことを指す概念。
出典:Wikipedia

うん、なにやら難しいですね。よくわからん。
もうちょっとわかりやすく書いてあるのがこちら↓

自らにハンディキャップを課すことで、たとえ失敗した時でも他のせいであると言い訳ができるようにして自尊心を守る。成功した時はハンディキャップがあるのに成功したと自己の評価をより高められる予防線を張る防御的な行為である。
出典:Wikipedia

これなら結構わかりますね!

そう、セルフ・ハンディキャッピングとは、自分で(セルフ)、障害を作り(ハンディキャッピング)、試験に落ちたときは「試験前にあんな関係ないことやってたからだ」という言い訳を作っておく人間の行動です。

なるほどー、試験前になぜか勉強しなくなってしまうのはそのような心理に基づく行動なのですね。納得感ありますよね。

ちなみに、もう少し細かい解説によると、セルフ・ハンディキャッピングは以下の2つに分類できるそうです。

獲得的セルフ・ハンディキャッピング

このうち、なじみ深いのが、試験前などにあえてゲームをしたり、突然に時間のかかる机や部屋の掃除や整理を始める、あるいは最優先で取り組むべき、期限付きの仕事や課題、作業の準備にわざわざ妨害になるようなことを始める行為で「獲得的セルフ・ハンディキャッピング」といい、自らハンディキャップを作り出してしまう現象である。自分の能力に自信がないとき、成績が悪かった場合、本当はできるのに、ハンディキャップがあったからできなかったんだと言い訳するために行う自己評価や自尊心を守るようにする自己防衛のための行為である。成功した時は、問題があったのにできたと自己の評価を高められる。
出典:Wikipedia

ふむふむ。これがまさに先ほど説明した、試験直前に勉強以外のことをやってしまう行為です。

主張的セルフ・ハンディキャッピング

また、試験前などに「全然勉強してない」、「体調が悪い」、「これは私は苦手で、うまくいかない」など予防的な発言をして周囲の友人などに広める行為もこの一種で、「主張的セルフ・ハンディキャッピング」という。この場合は失敗したときに、周囲の評価を下げないようにし、成功した時はより周囲の評価を高めるための事前工作として、周囲の人からの防御のためにする。
出典:Wikipedia

こちらは、本当はある程度勉強しているのに「勉強してないよー」と周りに言ってしまう、いわゆる「やってないやってない詐欺」のことですね。
昔からいますよね!(自分もですがw)

セルフ・ハンディキャッピングを理解し、勉強に活かす

さて、以上でセルフ・ハンディキャッピングについてわかったでしょうか。結局Wikipediaの引用ばかりで済ませてしまいましたがw

本題はここからです。このような心理学の効果を知ったら、「へーそうなんだー」で終わってはいけません。それをどう勉強に活かすかが問題です。

私は以下のように活かしていました。

①ウェルカム直前期!

まず、セルフ・ハンディキャッピングが来たらそれは直前期になったという証です。つまり、試験結果が芳しくなかったときに言い訳になるくらいの時期に来たということです。

そんなときは、ウェルカム直前期!ウェルカムセルフ・ハンディキャッピング!と叫びましょう。いよいよ直前期だぜ!と気合を入れなおすチャンスです。

②息抜きしちゃう

セルフ・ハンディキャッピングは心理学に基づく人間の本能的な行動です。ダメだった時にダメージを少なくしてくれます。
本能的な行動なのだから、もういっそのこと受け入れてしまいましょう。
どうしてもそわそわして、なぜかゲームしたり、映画みたり、部屋の掃除をしたりしたくなったら、やってしまいましょう。だってそれが本能だから。

③切り替えが大事

でも、ずっと息抜きしていてはだめです。「ゲーム2時間だけやる!」「映画一本だけみる!」「部屋の掃除1時間以内でやり放題!」などと決め、「セルフ・ハンディキャッピングひゃっほー!」とテンション爆上げでやって、そのあとはしっかり勉強に切り替えます。

思いっきり気を抜いたのだから、勉強しなきゃ!となれば狙い通りです。

ちなみに私はなぜか試験直前に「プラダを着た悪魔」を観たくなります。なので、超直前期にもかかわらず、プラダを着た悪魔は毎回見ていました。あれ、いい映画よね本当。

④やってないやってない詐欺はしない

ただ注意点もあります。上で言うところの主張的セルフ・ハンディキャッピング、つまり「やってないやってない詐欺」はやめましょう。
やってないやってない言うと、脳も「やってないやってない」と勘違いしてしまいます。

試験直前(特に当日)は自信をもって、「自分はこれだけやったから大丈夫だと思う!」くらい胸を張って言うくらいポジティブシンキングが大事です。

おわりに

今日は、心理学の一つ、セルフ・ハンディキャッピングについて紹介してきました。
人間の本能に逆らうことはできません。無理して勉強をし続けるよりも、抜くときはしっかり抜いて、そこから切り替える。それが大事です。

今日はちょっと短めの記事でした。
ほなまた!

jijiキュラ
jijiキュラ
セルフ・ハンディキャッピングひゃっほー!!!
勉強記事一覧 本ブログの勉強方法の記事を体系的にまとめております。 随時更新していきます。 勉強方法全般 (1)全般...
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