重要度:★★☆☆☆
こんばんうかるー!
いやぁ出勤て疲れますね。4日行っただけでへとへとです。前は週5で働いてたとか、戻るの大変や・・・
さて今日は授業の受け方について。
オンライン時代特有のよくある質問
さて最近の予備校の授業はもはやオンラインが主流です。
オンラインの予備校授業は、いつでもどこでも、好きなときに受けられます。これはとても便利な世の中になりました。
生講義には生講義の良さがありますが、やはり移動時間を考えるとオンラインで受けてしまっていいと思います。
さてオンライン時代特有のよく受ける質問。
Q.授業は何回聴きましたか?
Q.何倍速で聴いていましたか?
生講義ではありえない質問ですが、今はこの質問はよく聞かれるので私の考えを紹介します。
結論から言います。授業は1回、1倍速がおすすめです。解説していきましょう。
授業は1回
授業を2回、3回聴く人って結構います。私が聞いた一番すごい人は、授業を100回聴いたという人もいます。
でも、私の中の結論は授業は1回のみで十分です。理由は以下です。
あくまで受動的インプット
勉強は知識を入れる作業である「インプット」と、知識を吐き出す作業である「アウトプット」が車輪の両輪です。いずれも必要です。
そして、授業を聴くという作業はインプットに分類されます。
ここでまず言いたいのは、そもそも勉強はアウトプット中心であるべきということ。
インプットとアウトプットは車両の両輪ではありますが、アウトプットの方が圧倒的に大事です。問題を解くのが本試験なのですから、問題を解く練習を圧倒的にやるべきです。
また、授業を受けるのは受動的インプットです。テキストを読み進めるのは自分の意思がないと進まないので能動的インプットですが、授業は垂れ流しても進むので受動的インプットです。
受動的インプットは、本当に自分を律することができる人でない限りあまり効果はないと考えておいた方がいいです。
なので、授業を何回聴いてもあまり効果は高まりません。
1回を集中する
どうしても、授業を2回・3回受ける予定だと考えると、1回の集中力が下がります。
よくわからなかったところも「あとでもう一回聴けるからいいや」と自然と考えてしまいます。
1回しか聴けない!と考えると集中力が研ぎ覚まされます。
時間がかかる
講義は時間がかかります。1時間聴くとしても、意外と進むのは少しで、1時間で10ページしか進まないこともざらです。テキストを読むだけであれば1時間でその倍は進むことも可能で、圧倒的に速く、効率的な勉強です。
たまに試験に落ちたから基礎講座をざっと聴いて総復習します!という人がいますが、司法試験の基礎講義とかを全部聞こうとすると2倍速とかで集中的に聞いても1か月はかかります。これは時間がかかりすぎです。
授業を聴きなおすよりも、まずはテキストを読み直すのではだめか?と考えましょう。
勉強した気になる
授業っていうのは不思議なもので、すごく「やった感」がでます。
時間もかかりますし、先生のありがたい言葉も聞けますし、最初から最後まで聞くというわかりやすいゴールがあるからです。
でも、授業を聴くだけでは正直あまり効果はありません。やった感は得られるけど効果は薄いので注意が必要です。
小括
以上が、授業を聴くのは1回きりという理由です。
2回3回聴くことも否定まではしませんが、正直効率は良くないと思うので、目的意識をもって聞きましょう。
授業は1倍速
さて次の質問、「授業は何倍速で聴きますか?」
結論から言うと授業は1倍速です。理由は以下です。
メモが取り切れない
基本的に授業中はメモを取りまくります。
講師が「ここにこういうメモを書いて」という部分は当然ですが、それ以外もひたすらメモをします。
講師が教えた具体例や、たとえ話、そして雑談まで、メモします。ただし、もちろん要約してメモです(たまに一言一句メモする人もいるので念のため)。
こうすることで、テキストには書いていない事情を補充し、雑談で記憶を呼び覚まします。
なので、正直なところ2倍速とかで聴いているとメモが取り切れません。取るべきメモは全力で取る必要がありますので、メモを省略するのはだめです。
2倍速までいかなくても1.2倍速、1.5倍速であれば大丈夫な気はしますが、個人的には1.0倍速でも間に合わないくらいメモしていたので、やはり1.0倍速がおすすめです。
脳に浸透しにくい
人間の声は、それが人に伝わりやすい速度で話すようになっています。
2倍速にすると、本来の人間の脳に浸透しやすい速度ではありません。ただ、これは脳科学とかの裏付けがあるわけではない、私の私見ですが。
小括
以上から、授業の速度は1.0倍速がおすすめです。
目的意識を持てば2回でも2倍でもOK
ただ、しっかり目的意識をもてば2回でも2倍速でもOKです。
一度試験に落ちたからもう一度基礎からやり直したい、という浅はかな考えはだめです。
「落ちた原因は基礎力がついていないことにあり、テキストを読んでもさっぱり何を書いているのかわからないため講師の解説が必要。メモはある程度残っているから2倍速で、この1か月で必ず聴ききる。聴ききった後はテキストを必ず理解できているはず。」のように具体的なゴールを設定する必要があります。
おわりに
今日は、授業の受け方について書きました。目的意識を持てば何回聴いても、何倍速で聴いてもいいのですが、安易に授業を全部聴き直そう、と思うのは絶対辞めましょう。
1回に集中し、その後はテキストのメモを見れば授業の内容を思い出せる状態。これが大事です。
ほなまた!
①「図解でわかる 試験勉強のすごいコツ」(日本実業出版社、2022)
jiji2冊目の単著が発売されました!
私が各種試験を合格してきて体得した「試験勉強のコツ」を、全て図解付きで50個紹介しています。
私が考える究極の勉強方法を紹介しており、資格試験はもちろん、中高生の受験勉強にもお役立ちできるような内容になっています!
②「司法試験・予備試験 この勉強法がすごい!」(中央経済社、2019)
jiji初の書籍です。
題名は司法試験・予備試験としていますが、全ての試験に共通する勉強方法が8割程度です。
ブログには敢えて書いていないクリティカルな勉強方法(スイッチバック法、暗記カード作成術、短答過去問加工法、論文完璧答案構成法)はこちらの書籍をご覧ください。