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こんばんうかるー!
いやブログ更新がかなり滞ってしまいました。仕事に会食に、大忙しになってきました・・・
勉強と料理は多くの共通点がある
今日は、私が受験時代から感じていた、「勉強と料理の共通点」について書いていこうと思います。
先日以下のようなツイートをしました。
勉強も料理も同じ。
美味しい料理を作るために、レシピ本をひたすら読み漁る人なんていないですよね?
料理が上手くなりたいなら、レシピ本を片手に、とりあえず作ってみて、味見して、まずかったら考えて改善しますよね。断言しますが、勉強もテキストばかり読んでいるだけでは上達はしません。
— 弁護士公認会計士jijiたん Lv.121 (@jijijilijijiji) October 2, 2020
今日書くことの一部なのですが、私の中で料理(のなかでも特にレストランのシェフ)と勉強は多くの共通点があります。
私自身、料理は全くしないに等しいのですが、料理を完成させることと、試験に合格することは共通点が多いです。
そこで今日は、勉強と料理の共通点について語っていきましょう。
勉強と料理の共通点
さっそくですが、勉強と料理(のなかでも特にレストランのシェフ)の共通点は以下です。
①テーマが決まっている
まず勉強と料理はテーマが決まっていることが共通します。
料理
料理については、どのようなお店なのか、どのような専門の料理店にするのかを定める必要があります。
和食なのか、フレンチなのか、イタリアンなのか、何でも出すのか。
大衆的なのか、高級なお店なのか。
どのような料理・お店にするかは、ある程度定める必要があります。
勉強
勉強も、試験合格が目標である以上、どの試験を受けるのかを定める必要があります。
法律系なのか会計系なのか医学系なのか美容系なのか。
最難関を行くのか、ある程度の難易度の試験を目指すのか、簡単に取れる試験を目指すのか。
共通点
料理も勉強も、なんでもかんでも応じる必要はありません。
やるべき分野を絞って勝負をする。
そういう点が、まずは料理と勉強の共通点でしょう。
②当日は何が出るかはわからない
次に、当日は何が出るかわからないという点で勉強と料理は共通します。
料理
まず料理については、お客さんが頼んだ料理を当日作ります。
数多くあるメニューのうち、どのような料理を選ぶかはお客さん次第です。
ときには、メニューにないものや、オプションまで頼まれるかもしれません。
シェフは、どのようなお客様にも、注文にできる限り応じなければなりません。
勉強
勉強も、試験当日にどのような問題が出るか全くわかりません。
いままで勉強してきたものがそのまま出ることもあれば、全く予想していない問題が出ることもあります。
でも、受験生は制限時間内に自分なりの答えをひねり出す必要があります。
共通点
勉強も料理も、いずれもある程度範囲は限られているものの、当日はどのようなものが注文されるかわからないという点で共通します。
③普段から知識をインプットする必要がある
次に、普段から知識をインプットする必要がある点も共通します。
料理
料理は、ある日突然オーダーされても作ることはできません。
普段から、どのようなオーダーが来るかを想定し、レシピを覚えておく必要があります。
作り方のみならず、材料、材料の特徴、調味料、味付け、盛り付けなど、さまざまなことを知識として学んでおく必要があります。
勉強
勉強も、当然に知識のインプットは必須です。
ある日突然、何の知識もなく問題を解くことは不可能です。
ただ、知識のインプットと言っても、単なる教科書の内容のみならず、どこでその知識を使うのか、どうやって使うのか、本試験で出たときはどのようなアレンジを加えるのか、なども含めてのインプットになります。
共通点
勉強も料理も、インプットは非常に重要です。
というか、やはりインプットなくして、良いい料理は作れませんし、試験に合格もできません。
④道具にこだわる
道具にこだわる必要がある点も共通です。
料理
一流の料理人は、調理器具にもこだわります。
包丁は何度も何度も研ぎますし、料理によって調理器具を細かく使い分けます。
勉強
勉強だって、勉強道具にこだわりをもちます。
試験でどのようなボールペンを使うのか、科目によって文房具を変えるのか、普段使うノートの紙質はどうするのか等、勉強道具へのこだわりは強く持つべきです。
共通点
いずれも、最高の成果を当日に出すために、普段、そして本番の道具には徹底的にこだわる必要があります。
これはプロとして、プロになろうとする者として、当然のことです。
⑤日々の練習(アウトプットが非常に重要)
インプットも重要ですが、アウトプットが非常に重要、というか最も重要な点も共通します。
料理
料理についてインプットが必須である点は③で書いたとおりですが、どんなに多くの料理のレシピを暗記していても、どんなに材料の質や調味料を暗記していても、実際に作ったことが無ければ絶対においしい料理はできません。
おいしい料理を作るためには、何度も何度も何度も、作っては失敗してみないとだめです。
勉強
勉強も同じです。
どんなに知識を暗記して、細かいところまで空で言えるようになったとしても、試験問題を解けるようにはなりません。
良い答案を書くため、良い点数を取るためには、知識の暗記のみではなく、問題を解く練習をしなければなりません。
共通点
実はここが一番、この記事で言いたいことです。
世の中の受験生の多くは、正直言ってインプットを重視しすぎです。
インプットも必要なのですが、アウトプットを何度も繰り返すことは、それ以上に重要なことです。
⑥本番ではアドリブが必要
本番ではアドリブが必要になる点も共通しています。
料理
料理は本番で思わぬ出来事が起こります。
想定していなかったオーダーが入ることもあるでしょうし、オーダーが多すぎて時間が足りないことや、必要な調理器具や材料がなくなってしまうこともあります。
でもそのなかでも、何とか本番で工夫をして、おいしい料理を提供する必要があります。
勉強
勉強も、本番では必ず思わぬ出来事が起こります。
そもそも想定していた問題はでませんし、時間も全然ないし、試験会場で隣のやつが貧乏ゆすりを始めるかもしれません。
試験本番では必ず思わぬことが起こるので、それを想定して、アドリブ力をつける必要があります。
なお、試験本番で思わぬ出来事が起こることについては以下の記事で紹介していますので、よければご覧ください。
共通点
料理も試験も、本番でのアドリブ力は重要です。
臨機応変に対応できるよう、普段から十分に準備をしておく必要があります。
⑦合格・不合格がある
合格・不合格があることも共通しています。
料理
料理は、お客さんがいます。
お客さんが、実際に出てきた料理を食べて、味を感じます。
お客さんが明示するかどうかはわかりませんが、おいしいと思うのか、おいしくないと思うのか、普通と思うのか、必ず評価があります。
もしおいしく思っていただけなかったのであれば、次はそのお店は選んでもらえないでしょう。
勉強
料理よりも勉強はシビヤです。
合格、不合格が必ず結果として現れます。
共通点
いずれも、これまでのインプットやアウトプットの練習過程などは関係なく、本番当日の完成品だけで評価が行われます。
そう考えれば本番当日の完成品だけ良く仕上げればいいのですが、そんなに甘くないです。
インプット、アウトプット、勉強道具などを普段からしっかりと準備をしておかなければ、決して良いものは作ることはできません。
これらの共通点から言えること
少し長くなりましたが、以上が料理と勉強の共通点です。
このような例え話にしてみると、勉強の本質が見えてきやすい気がします。
料理を作るときに、レシピを丸暗記していてもほとんど意味ないですよね。
レシピを元に、どのような材料を選び、どのような調理器具で、どのような手順で、どのような味付けで料理をするのかが大事です。
そして、良い料理を作るためには、徹底的な練習が必要になります。
失敗を繰り返し、徐々に改善し、やっといいものが作られるのです。
上でも書きましたが、とにかく大事なのはアウトプットの練習です。
世の中の受験生は正直アウトプットの量が足りていないので、とにかく料理の練習をするように、問題を解き続けましょう。
おわりに
今日は、料理と勉強の共通点について解説してきました。
この「料理と勉強の共通点」は私が受験生の時にずーーーーっと思っていた、ある意味勉強の本質です。
勉強と考えると難しくなりますが、料理と考えると何となくイメージはできるはずです。
レシピ本の暗記ばかりしていないで、料理は作ってなんぼです。
是非アウトプット中心の勉強を心がけましょう!
ほなまた!
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