重要度:★★★★☆
おはうかるー!
息子は現在2歳4か月です。2歳4か月ですが網のアスレチックを一人でスイスイ上ります。なんて天才なんだ・・・
運動神経がめちゃくちゃいいので、将来は野球選手かなー、いやいや弁護士かなー、会計士かなーなんて考えております(親バカ)。
昨日のツイート
さて昨日以下のようなツイートをしました。
目的意識をもってテキストを読む。
単に「テキストを一周する」と言っても、目的に応じて読み方は変える。
A・Bランクだけ読む/マーカー箇所だけを読む/1ページ1分で読む/音読する/キーワードを書き出しながら読む/判例だけを読むなど。目的意識を持たずに頭からボーッと読むのは時間の無駄。
— 弁護士公認会計士jijiたん 141/300 (@jijijilijijiji) October 26, 2022
テキストの読み方に関するご相談(というかインプットの仕方に悩んでいるという相談)は本当によくあるので、今日はこのツイートの内容を少し深堀りしていきましょう。
テキストは「なんとなく」読まない
受講相談などを受けていると、「とりあえずテキストも回転した方がいいですよね?」といった趣旨のご相談をよく受けます。
回答としては、「そうですね、テキストの読み込みも大事なので回転しましょう」にはなるのですが、ここでいつも私が助言することがあります。
それは、
単に「回転」ていうけど、目的意識を持って回転しようね。
読み方を考えないと意味ないよ。
ということです。
ただ何となくのぺーっとテキストを読んでも、眠くなるだけだし、メリハリもつかないし、勉強効果は高まりません。
目的意識をもって、色々な方法で読んでみて、脳に色々な刺激をあたえてこそのインプットです。
必ず目的意識を持ってテキストを読みましょう。
テキストの読み方10選
では、どのような方法があるのでしょうか。私が実際にやっていた方法を10個ほど列挙してみようと思います。
メリット・デメリットを踏まえ、目的を考えてその場その場で選択していきます。
以下は毎回すべてをやっていたという訳ではなく、一度でもやったことがあるテキストの読み方になります。
①黙読
まずは一番イメージしやすいのが黙読です。自習室などでテキストを黙々と読んでいきます。
網羅的に読み込めるというメリットはありますが、結構眠くなるしメリハリがつきにくいデメリットがあります。
②音読
あとイメージしやすいのは音読です。声に出して読む方法で、誰しも一度はやったことがあるのではないでしょうか。
声に出した方が五感を使えるため記憶に残りやすくなる一方、黙読よりは時間がかかるというデメリットがあります。
③耳栓をして音読
音読の裏技として、耳栓をして音読という方法があります。
一瞬「え?」と思うかもしれませんが、単なる音読は聴覚で音を取り入れる方法であるのに対し、耳栓をすると耳ではなく、自分の声が脳に直接響くので記憶に残りやすいと言われています。
詳細は以下の記事で紹介しているのでよければご覧ください。
④書きながら読む
単に読むだけではなく、キーワードをメモ用紙に書きながら読む方法です。
単に読むだけよりは時間がかかりますが、これも五感を使えるため記憶に残りやすくなります。
また、法律用語などは実際に書いてみないと漢字が覚えられないこともありますので、一度書くことは重要です。
⑤歩きながら読む
物理的に歩きながら読む方法です。
体を動かすことになるので血流がよくなり、記憶力も上がると言われています。
足元が見えなくなるので躓かないように注意しましょう。
⑥ランク読み
テキストに重要度が書いてある場合(or授業で講師などが重要度を言ってくれる場合)、ランクごとに読む方法がランク読みです。
近年の予備校テキストではABCDなどのように重要度を分けることが多くなっていますが、たとえば1周目はAだけ、2周目はAB、3周目はABCといった形で回転します。
これをやると、Aは3回、Bは2回、Cは3回読むことになるので、重要度に応じた記憶の定着が図れるし、全部を読むより効率的です。
⑦ピンポイント読み
ランクではなく、何か特定の部分に絞って読み進める方法がピンポイント読みです。
例えば、法律のテキストであれば判例だけ、論点だけ、趣旨だけ、などの読み方です。
また、マーカーを引いた箇所だけという読み方も有用です。
ピンポイント読みをすれば特定の事項だけを横串に刺して理解を深めることができます。
⑧1P1M法
1P1M法は私が提唱している方法で、1Page1Minutes、すなわちタイマーを使って1ページ1分で強制的に読み進める方法です。
1P1M法によれば300ページあるテキストも5時間で読み切ることができます。
当然、理解は少し劣りますが、全体像の把握に優れた方法です。
詳細はこちらも別記事にしていますので、よければご覧ください。
⑨セルフレクチャー法
自分自身で講義をするようにして音読する方法がセルフレクチャー法です。
「ここな、こういう趣旨やねんな。まじでテスト出るで」
というように、講義で先生が教えるように読み進めます。
何もないところに向かって講義をしてもいいですが、私はぬいぐるみや野良猫に対してレクチャーしていたこともあります(変人)。
人に教える=理解していないと無理なので、これができれば理解ができた証です。
⑩〇✕読み
テキストに〇や✕を書きながら読み進める方法です。
適法・有効であれば「〇」、違法・無効であれば「✕」などを文字の上に書き加えます。
「適法・有効」などの文字はビジュアル的に脳が理解しにくいため、〇や✕といった記号でテキストをビジュアル化して脳の印象に残しやすくしていきます。
この方法はかなり愛用していましたし、私の授業ではいまも〇や✕を書き加えてもらっています。
テキストは100回読む
以上が私が実際にやっていたテキストの読み方一覧です。
よく、「テキストって何回くらい読んだ方がいいですか?」とも聞かれますが、以上のような方法を毎回使い分け、状況に応じて目的意識を持って読み進めるので、合計で軽く100回は読みます。
それくらい読み込んで、脳に刺激を与えて、やっと記憶になんとなく残る。それが人間の脳です。
「記憶力が悪い」と悲観している人は目的意識を持って100回くらい読んでみましょう。
おわりに
今日はテキストの読み方を列挙して簡単に解説しました。
こうやって書いてみると、それぞれ詳細に書きたいくらいですね。また気が向いたら記事にしていこうと思います。
是非一度お試しください。
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