重要度:★★☆☆☆
こんばんうかるー!
勉強法記事が100を超え、ちょっとペースが落ち気味です、jijiです。目標の1000まで頑張らなければ…!
科目が多い試験とは?
今日は、科目が多い試験のコツを紹介します。
科目が多い試験(勝手に「多科目試験」と呼びます)とは、具体的に以下のような試験を言います。
★多科目試験の例
- 国公立大学受験
- 公認会計士試験
- 予備試験
- 司法試験
- 公務員試験
これら以外にもあるかもしれませんが、私がぱっと思い浮かぶのはこれらの試験です。公務員試験は受けたことないのでよくわかりませんが。
例えば大学受験が私立文系の場合(私もそうですが)、試験科目は通常3科目くらいですよね。
そのような大学受験をしてきた方が、会計士試験、予備試験、司法試験などに挑む場合、試験科目が倍増するので、その試験科目の多さに手こずることがあります。
多科目試験を攻略するには、それまでの3科目くらいの試験を受ける場合とは少し違った工夫をする必要があります。
そこで今日は、多科目試験のコツをさらっと紹介しましょう。
科目数が多い試験のコツ【4箇条】
科目数が多い試験のコツは4つあります。
コツ①:得意科目を作らない
まずちょっと意外と思うかもしれませんが、多科目試験の場合は得意科目を作らないのがコツの一つです。
3科目くらいの試験であれば、1つの得意科目があれば他の科目が悪くても安定してある程度点を取ることができます。
しかし、たとえば7科目くらいある試験の場合、ある特定の1科目が得意であっても、他の6科目分の点数をカバーするほどの点は取れません。
なので、得意科目を作ってもあまり意味がないのです。
少し話は逸れますが、試験というのは、得意科目と作ることよりも、圧倒的に苦手科目を作らない方が大事です。
式にするとこんな感じです。
得意科目を作る<<<<<<苦手科目を作らない
理由は、簡単な問題が本番で出たときを考えると一目瞭然です。
★簡単な問題が本番で出たとき
- 得意科目→皆が点を取れるので差別化できない
- 苦手科目→皆ができるのに自分ができず差がつく
上記の式から明らかなとおり、得意科目を作るよりも、苦手科目を作らないことの方が圧倒的に重要なのです。
そういう意味でも、得意科目を作る勉強よりも、苦手科目を作らないような勉強を意識的にする必要があります。
コツ②:全科目同じことをやる
得意科目を作らないのとすこし共通するのですが、多科目試験の場合には全科目同じことをやるのがコツです。
「科目間の平等を図る」とでもいいましょうか。
どういうことかというと、仮にある科目でやると決めたテキストは、そのシリーズを全科目買い、全科目同じテキストで勉強するのです。
どこかの予備校に入ったのであれば、全科目その予備校のテキストのみをやり続けます。
どうしても人間、得意科目は好きなので、より伸ばそうと色々な市販の参考書などをやってしまいがちです。
時間を測ってみたら、得意科目は自然と時間を費やしてしまっていることもザラです。
それだとどうしても科目ごとに得意・不得意ができてしまうので、個人的にはお勧めしません。
もしやろうと決めた問題集が全科目出ていたのでれば、その問題集を全科目揃えて、全科目機械的に同じだけ回転するのがおすすめです。
更に言うのであれば、各科目同じくらいの勉強時間にしてしまっていいです。
同じ参考書を、同じだけ回転し、同じだけ答練を受ける。
それくらい機械的に進めてしまえばいいです。
もちろん科目により範囲の広い・狭いがあるので、その量に比例して勉強時間も異なるといえば異なるのですが、ある問題集を3周する!と決めたら全科目3周するのです。
コツ③:色分けをする
やや細かいテクニックですが結構重要なのが、科目ごとに「色」を決めるのは重要です。
予備校のテキストの色って実は科目ごとに分かれていることが多いのですが、そのテキストの色を「その科目の色」に定めてしまいます。
テキストの色に合わせて、バインダーやファイルの色も揃えます。
たとえば私は以下のような色分けをしていました。
★公認会計士試験のときの色分け
- 簿記→ピンク
- 財務諸表→緑
- 管理会計→オレンジ
- 監査→青
- 企業法→濃い紫
- 租税法→薄い紫
- 経営学→緑
★司法試験のときの色分け
- 憲法→青
- 行政法→グレー
- 民法→ピンク
- 商法→緑
- 民訴→紫
- 刑法→黄色
- 刑訴法→グレー
こんな感じです。
このように科目ごとに色があり、私の頭では科目がもはや色別に分かれて見えています。
色ごとにわけるメリットとしては、検索スピードが向上することがあげられます。
パッと本棚をみたときに、全て黒色のテキストやファイルの場合は検索にスピードがかかります。
色分けしていれば、すぐにその科目を見つけることができます。
また、科目ごとに色分けをすることで、なんとなく「これくらいしかないんだ」と思えます。
全部黒だと、どうしても「なんとなくたくさん科目がある」という印象になってしまいます。
コツ④:科目の呪文を唱える
これはちょっと変わったコツなのですが、科目の呪文を唱えるのがおすすめです。
どういうことかというと、各科目の頭文字をとって、毎日、いや気が付いたら呪文を唱え続けるのです。
例えばこんな感じです。
★呪文の例
- 会計士試験
→簿財管監企租経
→ボザイカンカンキソケイ - 司法試験
→憲民刑民訴刑訴商行
→ケンミンケイミソケソショウギョウ
これは私独自の呪文なので全然意味不明だと思いますが、私は常にこの「ボザイカンカンキソケイ」「ケンミンケイミソケソショウギョウ」を唱えていました。
夜寝るときにこの呪文を頭の中で唱えてましたし、朝起きたらこの呪文を唱えていました。
このように唱える理由は、やはり「科目間の平等」を意識するためです。
そういえば最近あの科目やっていないな?!などという事態は最悪です。
その時点で科目間にムラができてしまっています。
呪文を唱えることで、全科目を常に意識した勉強が可能です。
更にいえば、この呪文の順番どおりに、テキストの通読をしたり、問題集を解いたり、答練を受けたりします。
そうすることでやることを平準化でき、得意科目と苦手科目を作ることを無くすことができます。
次どの科目をやろうかな?と考える必要もなくなります。
おわりに
ちょっと言葉では伝わりにくかったかもしれませんが、今日は多科目試験の受験のコツを解説してきました。
3科目受験と7科目受験ではまったく試験の対策方法が異なります。
とにかく科目間の平等を図って勉強を進めること。
そうしないと、どうしても得意科目ばかりやり続け、苦手科目は手薄くなるという悪循環に陥りがちです。
色分けや呪文などは是非試してみてくださいね。
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