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【重要】論文式の「型」を身につける具体的な方法を紹介

重要度:★★★★☆

こんばんうかるー!

最近、妻とひたすらwiiでひたすらテニスをしつつ、wii-fitでトレーニングをしています。徐々に痩せていくことでしょう・・・

さて今日は公認会計士試験、予備試験、司法試験など、論文式試験がある試験についての論文のコツを書いていきます。非常に重要な記事になります。

とにかく論文が大事

公認会計士試験、予備試験、司法試験などは、論文式試験があります。
以下の記事でもかなり書きましたが、これらの試験ではとにかく論文が大事で、論文があるからこそ「最難関」と言われる試験だといっても過言ではありません。

会計士試験、予備試験、司法試験、短答、論文
【重要】とにかく短答より論文対策をやるべき4つの理由 重要度:★★★★★ おはうかるー! 今日もブログ更新していきましょー! 難関試験には論文式がある 世の中...

そのため、日々の勉強はとにかく論文を中心に進めるべきです。イメージで言えば、論文9:短答1、または論文8:短答2くらいのイメージです。
とにかく論文について勉強をし続けること、それが短期合格の鉄則です。
でも、論文はどうやって勉強すれば書けるようになるのでしょうか。

論文なんて書いたことなくても大丈夫

論文なにそれ怖い…

論文式試験がある試験を目指し始めるとき、「えー、大学受験も小論文はなかったし、論文なんて書ける気がしないなー」と思う人が多いです。
また、「自分の強い意志とかないし、論文を書けと言われても全然イメージ湧かないな」と思う人も多いです。
自分もまさにそうでした。

論文「式」試験

しかし朗報があります。会計士試験、予備試験、司法試験の論文式試験は、まさに論文「式」試験であり、「論文」や「小論文」とは全く異なります。
何か抽象的なテーマを与えられ、自分の考えを述べるような試験では決してありません、
問題が与えられ、(一応存在する)解答筋に沿って文章を書く。それが論文「式」試験です。
自分の考えがどうであろうが正直関係ありません。試験委員が求める「答え」を書くのが論文式試験です。

論文式には「型」が有効

では、論文「式」試験を書けるようになるにはどうすればいいのでしょうか。
短答式(択一式)試験は◯×をつけるだけなので自分の言葉で書く必要はありません。知識だけで合格することも可能です。
他方で、論文式は少なくとも自分の言葉で文章をゼロから書く必要があります。知識に加え、自分の知識を採点者に適切に表現する力が必要になります。
その手助けとなるのが、「型」です。

」とは、こういう流れで論文式を書くとうまく書けますよ、という書き方の”作法”です。

絶対的に決まった型に当てはめて書く必要はありませんし、そもそも、絶対的に決まった方など存在しません。
でも、論文式の書き方には間違いなく「作法」があります。作法を身につけることで、自分が持っていた知識を表現しやすくなります。
先人たちが考えだした、この「作法」を学ぶことは間違いなく合格への近道です。

型の習得方法

では、どうやってその「型」を身につければいいでしょうか。手順を説明しましょう。

模範解答を入手する

論文式の問題は世の中にたくさんあります。過去問もそう、答練もそう、問題集の問題もそうです。問題は無限に世にあります。
無限に溢れた問題を解くのはいいのですが、その解答例や模範解答を入手すること。これが非常に大事です。

たまに、「法科大学院の過去問は入手できましたが解答例がありません、どうしたらいいでしょう?」というような質問を受けます。
これに対しては、「解答例がなければ問題を解く価値もない」というのが私の結論です。
自分なりに調べて模範解答(完全解)を作っても、それが正しいかは検証しようがありません。
なので、そもそも模範解答を自分で作る作業は無駄です。参考書や予備校テキストなどで、専門家が研究した結果である模範解答を必ず入手しましょう。

解答例を分析する

自分なりに問題を解いたら、模範解答の分析をします。これがとても大事です。
分析の方法はたとえば以下のようにやります。

step1:ブロックごとにわける

まずは、模範解答をブロックごとに分けてみます。
一見してつらつら書いている模範回答も、実は「問題提起」「定義」「規範定立」「あてはめ」「結論」などのブロックに分けられるはずです。
赤ペンで囲うなどしてみると、意外と分かりやすい構成になっていることがわかります。
なので、まずは四角で囲ってみたり、「{」で区切ってみたり、線で区切ってみたり、解答例をブロックごとに分けてみましょう。
そうすると、視覚的に解答例が見えてきます

step2:ブロックの意味を書いてみる

ブロックに分けたら、それに「意味づけ」を書いてみましょう
問題提起のブロックであれば、そのまま左や右の余白に「問題提起」と書いてみます。
あてはめのブロックであれば、そのまま「あてはめ」と書いてみます。
そうすることで、どのブロックがどのような意味を持ち、どのような順番で並んでいるかがわかります

step3:マーカーや接続詞の印を駆使する

ブロックごとの意味を書いたら、それぞれの文章をしっかり読み、マーカーや接続詞の印を駆使します。
マーカーの色分けは後日書きますが、自分なりに色に意味をつけ、それに従いマーカーを引いていきます。
接続詞の印とは、接続詞ごとに決めた印です。たとえば、「たしかに~。しかし~。」という定番の形(これも型の一つです)については、<たしかに>~、<しかし>~のように<>で囲ったりします。これで接続詞が見やすくなります。

多くの解答例を分析する

最後に、解答例の分析をたくさんやります。それぞれの論文問題にはそれぞれの流れがあります。なので、型は1問分析しただけでは見つけられません。
そこで、解いた問題を逐一分析していきます。そうすることで、ある程度共通点を見出すことができます。
それが、その科目の「型」です。

実際の分析例(写真)

実際に私が受験時代にやっていた解答例分析の写真を載せると、こんな感じです↓


論文初期段階の分析結果が手元になかったのでちょっとわかりにくいですが、四角で囲ったのが論証部分だったりして、視覚的に解答例の構造を分析しているのがわかりますでしょうか。

型は科目ごとに色々ある

ちなみに論文の「型」は科目ごとに変わります。科目が変われば出題形式が変わるため型も変わるのが一般的だからです。
また、科目によっても書き方は色々あります。論文の型を分析すると多種多様な書き方があるのがわかります。ただ、ある程度共通する部分もあります。

型の例

型の例を紹介しましょう。法律試験の有名な型は例えばいかのようなものがあります。

IRAC(アイラック)

まず非常に有名なのが「IRAC」(アイラック)とよばれる法律論文の型です。以下のような型をいいます。

  1. I・・・Issue(問題提起)
  2. R・・・Rule(規範)
  3. A・・・Application(あてはめ)
  4. C・・・Concludion(結論)

いわゆる「法的三段論法」の典型的な書き方です。

簡単に言うと、

  1. I・・・Issue(問題提起)
    ○○という事実はXXXといえるかが問題となる。
  2. R・・・Rule(規範)
    XXXとはAAAである
  3. A・・・Application(あてはめ)
    本件についてみると、●●という事実はAAAといえる
  4. C・・・Concludion(結論)
    よって○○はXXXであるといえる

超簡単に言うとこのような型です。法律を学び始めのときは、とにかくこのIRACを守るよう指導されることが多いかなと思います。

憲法論文の型

次に、司法試験や予備試験での「憲法」には、人権問題が出た場合の型があります。こんな感じです。

  1. 権利の保障
  2. 権利の制限
  3. 権利の制限が正当化されるか
  4. あてはめ、結論

ざっくりいうとこのような型です。
憲法で人権分野の問題が出た場合、基本的にはこのような型で書いていけば大筋を外すことはありません。

型を意識する際の注意点

以上のように論文ではとにかく「型」を学ぶことで飛躍的に論文を書くことができる様になります。
しかし注意点も1つだけあります。

現場思考型の問題へ対応しにくい

試験には必ず現場思考型の問題がでます。
型にはまったいわゆる「ステレオタイプ型」の答案は試験委員に嫌われる傾向があります。そして、試験委員も型にはまらないような、現場思考型の問題を作ってきます。
そのため、型を妄信しないことが大事です。
あくまで型は論文を書きやすくするためのツールです。妄信しすぎないようにしましょう。

この点は注意したうえで、論文の「型」を意識して勉強していきましょう。

おわりに

今日は、論文の「型」について書きました。
どんなに知識をつけようとも、実際にそれを答案用紙に表現できなければ決して点数はきません。
そして、自己流の表現を連ねても、点にはなりません
ますは「型」をしっかり意識して身につけ、自分の知識を答案用紙に表現する練習をしましょう。

完全に私見ですが、途中答案をせずに、型さえ守って答案を書ききれれば、その時点で合格に限りなく近くなります

それくらい重要ですので、是非型をマスターしていきましょう。

jijiキュラ
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「型」を意識して勉強しよう!
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