重要度:★★★★★
こんばんうかるー!
今日は非常に重要な記事です。少し眠いですがブログは更新していきましょー!
短答式試験の戦略
今日は、短答式試験の戦略について解説していきます。
短答式試験(択一式試験)。司法試験や予備試験、公認会計士試験のみならず、司法書士試験、不動産鑑定士試験、宅建士試験など、様々な試験で取られている試験方式ですよね。むしろ論文がある試験以外は大体、択一式があるとも言えます。
この短答式試験、苦手とする人が結構います。
しかし自分は短答式がかなり得意な方でした。すごい高得点で合格するわけではないのですが、確実に合格することができてきました。
短答式に合格するためには、実は論文式をしっかりやることが近道なのですが、それは以下の記事で紹介していますのでよければご覧ください。
ただ、そうはいっても短答の勉強は必須ですので、私が普段の勉強で取っていた戦略を解説していきます。
短答式試験の普段の勉強における戦略
わかりやすい戦略は、短答式試験の普段の勉強における目標を立てることです。
私は以下のような具体的な目標を立て勉強していました。
- 過去問の
- 全問題を
- 肢ごとに
- 理由付きで回答し、
- 正答率95%を目指す
これを徹底することで、「10の曖昧な知識より確実な1の知識」を得ることを目標とします。
それぞれ非常に重要ですので、解説していきましょう。
①過去問の
まずは何を勉強するかです。
それは過去問につきます。
世の中には様々な短答式の教材が世に出回っています。
短答予想問題集もありますし、肢別本も、基礎的な問題を集めた問題集もあります。
でも、結論はやはり過去問をやりこむことにつきます。
合格者は過去問過去問と口うるさく言いますが、それは先人たちの知恵です。
過去問をやりこむ理由は以下の記事で紹介していますのでよければご覧ください。
一番大切なのは、「過去問に出た知識は形を変えて何度も出題される」という点です。
②全問題を
次に、過去問のうちどの問題を解くかというと、「全問題」です。
といっても、これは「〇年分解く」と決めたときの目標です。
たとえば7年分解くと決めたとき(私は7年分と決めていました)、正答率が低い問題や難問・悪問と言われている問題についても「全部」解くという意味です。
これは、難問・悪問といわれる問題であったとしても、短答式試験の本番に出た問題であるということを意識しています。
今後出題可能性が高いとはいえなくても、変な問題も出るということを意識し勉強することで、本番で変な問題を解く力を培うことができます。
③肢ごとに
これが一番重要ともいえるのですが、短答の過去問は「肢」ごとに普段の勉強を解き進めます。
短答の過去問集は「以下の〇〇に関する記述のうち、合っているもの(間違っているもの)を2個選んだものを選べ」というような出題って多いですよね。
こういう問題は、試験当日は積極的に消去法を使って効率よく正解を目指すべき問題です。
でも、普段の勉強では消去法は使うべきではありません。それでは本当に全ての肢を理解したとは言えないからです。
私の場合、うえの短答式の過去問の問題文のうち合っているもの(間違っているもの)を2個選んだものを選べ」という部分はなんと修正テープで消していました。
そうすることで、肢ごとに〇×を判定する勉強ができ、消去法に頼らない勉強をすることができます。
④理由付きで回答し
肢ごとに解く際、ルーズリーフなどに〇×を書いていき、最後に答え合わせをするのですが、その際大事なのが、必ず一言は理由を書くことです。
単に答えが合っている/間違っているではなく、理由付きで答えることができたかどうかで正解できたか、正解できなかったかを判丸付けで確認します。
答えを覚えようとしないこと。これが短答式を苦手とする方との大きな違いです。
何回も回転することで答えを覚えていってしまうことは仕方がないことです。でも、答えではなく理由を覚えていくことで、多少形式が変わったとしても、正答を導く力をつけることができるのです。
なお、どのように理由を書くかというと、本当に簡単な理由付けでいいです。例えばこんな感じです。
- 2週間→1週間
- 請求できる
- 下級審の言い回し
- 判例どおり
全然簡単でいいので、後で丸付けをするときに理由があっているかを確認できる程度にメモしていきます。この記事の下で実際の下書きを紹介していますのでよければご覧ください。
⑤正答率95%を目指す
最後に、短答式過去問を解いていくときの具体的な正答率の目標ですが、私は「肢ごとに理由付きで95%」を目指していました。
いいですか、肢ごと、理由付きで、です。
問題ごとではありません。また結論のみではなく理由付きで正解できるかどうかです。
20問解き、肢ごとに答え合わせをして、だいたい1問5肢くらいありますので、100肢くらい解いたら答え合わせをして正答率を算出します。
「92/100(92.0%)」というような感じです。
この肢ごとの理由付き正答率を、短答式の試験本番までに95%にすることを目標に勉強し、実際に会計士試験も予備試験も司法試験も、95%を超えるような状態で私は本試験に挑んでいました。
肢ごとに理由付きで95%を取れるようになると、だいたい本番で8割くらい解けるようになる印象です(もちろん消去法を駆使して)。
実際の下書き写真
実際に下書きをお見せした方がわかりやすいと思うので写真を載せておきましょう。
うん、汚いw
ちょっと小さくて見えにくいですが、全ての肢について、理由付きで解いていっていることがわかりますでしょうか。
また、右下に書いてある「-11/148(92.6%)」や「94.4% -4/72」というのが肢ごとの正答率です(マイナスは間違えた肢の数です)。
とにかく時間をかけないように、字はかなり雑ですが、このように正答率をみて勉強の進捗を測り、モチベーションとしていました。
おわりに
今日は、短答式試験の普段の勉強における戦略について書いてきました。
下書き用紙を取っておいてよかった!
いつか短答式試験の本番における戦略も書いていこうと思います。
もう一度復習しますと、以下の目標をもって勉強することが大事です。
- 過去問の
- 全問題を
- 肢ごとに
- 理由付きで回答し、
- 正答率95%を目指す
ほなまた!
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