重要度:★★★☆☆
こんばんうかるー!
息子のお風呂は私の担当です。お風呂に入れる瞬間に息子が「くるぞくるぞ」という顔をするのが非常にかわいいです、jijiです。
今日のツイート
今日は以下のようなツイートをしました。
要約力をつける。
普段の勉強においても、試験本番の答案でも、「要はこういうこと」と理解する力は非常に大事。
どんなに長い論証でも、本質さえわかれば試験本番の時間に合わせて短く変えられるし、普段の勉強も記憶量が大幅に減る。
要約力をつけるためには普段から本質を考える癖をつけるのが大事— 弁護士公認会計士jijiたん Lv.88 (@jijijilijijiji) August 6, 2020
はい、プロフィール画像を変更しました。
夏っぽく、半そででジャケットなしで笑顔で撮ってみましたwこれが500円だからすごいコスパ良いと思うんですよね。
てのは置いておいて、要約力。
試験勉強において私が非常に重視している能力の一つです。
皆様は以下のような悩みはありませんか?
- どうしても一文が長くなってしまう
- 話すときも回りくどいと言われる/自覚している
- 先生の言うことは一言一句メモしたい
- 過去問の回転などに時間がかかる
- 論文で書くときに論証を書ききると時間が無くなってしまう
これらはぶっちゃけ、要約力が足りていない人の特徴です。
今日はこの要約力の重要性、そして要約力の鍛え方を紹介していきましょう。
要約力とは
要約力とは、何でしょうか?私の中では以下です。
要約力
・・・モノゴトを簡単に伝える能力
中学校や高校のときの、いわゆる「文章の要約をせよ」みたいな能力とは似て非なるものだと思っています。そんなお固いものではありません。
もっと柔軟に、「要はこういうこと!」と一言で言いきれる能力です。小論文をきっちり要約するような力ではありません、
私の好きな言葉に以下のような言葉があります。
一流の人は難しい仕事を簡単にする。
二流の人は難しい仕事を難しいままこなす。
三流の人は簡単な仕事を難しくする。
誰が言った言葉なのかよく知らないのですが、非常にいい言葉で、私の人生のモットーとも言っても過言ではありません。
勉強って非常に難しい知識を学ぶことがありますが、それって単に言葉が難しいだけで、実は「こんな簡単なことを言っていたのか!」というのはよくあります。
その「こんな簡単なこと」を見極める力こそが「要約力」なのです。
試験勉強において要約力をつけるメリット
こと試験勉強において、要約量をつけるメリットは以下です。
メリット1:インプットの量が減る
まず要約力をつけることで、インプットの量が減ります。
つまり、覚える量が圧倒的に減ります。
「あ、要はこういうことね!」と理解してしまうと、いちいち覚えていなくても結論を覚える必要がなくなります。
これは特に短答の時などに力を発揮します。
短答は自分の言葉で答案用紙に表現する必要がありませんので、理由だけわかっていれば正解できます。
なので、難しい知識意を覚える必要はありません。「要はこういうこと」という理解だけしていれば正解が導き出せるのです。
このように要約力を鍛えて理解をしておくと、暗記すべき量が減ります。
メリット2:回転が速くなる
メリット1と似ていますが、要約力を鍛えておくと、回転速度が速くなります。
私は常日ごろ勉強は回転が大事と言っていますが、何回も回転するには、1回転するよりもどうしても時間がかかります。
でも、時間を多くかけるというよりも、1回の回転時間を短くすれば、たくさん回転しても時間はそこまでかかりません。
要約力を鍛えると、「要はこの問題はこうだ」「要はこの知識はこういうことを言っている」と、どんどん前に進むことができます。
なので、要約力を鍛えると回転も速くなっていきます。
メリット3:アウトプットが楽になる
次に、アウトプットをする際に楽になる点が挙げられます。
どういうことかというと、これは特に論文式試験に言えることなのですが、「要はこういうこと」と理解しておくと、問題・時間に合わせて変幻自在に論証の長さを変えることができます。
本質を理解しているので、本質だけ外さずに最短の論証を書くこともできますし、論証をしっかり書くことを求めていそうな問題や時間があるときは、加点を狙って肉付けすることもできます。これはかなり重要なテクニックです。
なので、要約力を鍛えておくと、アウトプットが楽になります。
要約力の鍛え方
さてそのような要約力、どのように鍛えるのでしょうか。私は以下のように鍛えていました。
「要は何なのか」と口に出す、メモを書く
まずは、「要は何なのか」と口に出してみて、しかもそれをテキストにメモすること。
そんなことするの?と思うかもしれませんが、本当に口に出してみて、本当にテキストにそれをメモします。
難しければ難しい知識に出会ったときほど、何とか頑張って理解したときはその思考(一種のひらめき)を大切にして、書いておきます。
1行に無理やりまとめる
要約が苦手な方は、要約するといっても、どうしても長くなってしまいがちです。
そういうときは、行数の制限をしましょう。何が何でも1行でまとめる、という制限を加えるのは有効です。
短答の肢ごとに1行、「要はここが違う(あっている)」というものを、1行で説明します。
短答の過去問などの解説は長いものが多いです。司法試験でいうと、有名な「短答過去問パーフェクト」などはどう考えても解説が長すぎます。
解説が長いのは丁寧でいいのですが、それを毎回全部読む必要はありません。
1周目は解説を読んで一言で要約し、2周目以降はその要約したもののみ読んで回転し、わからないときだけ長い解説を読む。
これくらいがちょうどいいです。
なお、短答過去問パーフェクトについては良い教材ですが、注意点があります。以下の記事で解説していますのでよければご覧ください。
他人に説明する
どうしても自分で机に向かってもくもくと勉強をしていると、自分が理解できているのかがよくわからなくなります。
そういうときは、友達に説明しましょう。難しくてよくわからない部分について友達を捕まえ、「これって要はこういうこと?」と聞いてみて、議論してみましょう。
どちらが要約できているかを競ってもいいです。
他人に説明できるということは本質を理解できていることですし、記憶に残りやすいのでおすすめです。
おわりに
ちょっと抽象的でしたが、今日は要約力について解説してきました。
ほんとーに、要約力は大事です。私が数々の受験生の相談に乗ってきて、「要約力を鍛えましょう」と何人に言ったことか。
「要はどういうことなのか」と常に考え、効率的にインプット・アウトプットをしていきましょう。
ほなまた!
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