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【テクニック】難問に出会ったときの解き方【主に論文】

重要度:★★★★☆

こんばんうかるー!
今日はどうぶつの森の虫取り大会でした。めっちゃ頑張ったけど途中で寝てしまい、23万ベルくらいしか稼げなかった…

難問は必ずでる


皆様は、試験本番とか答練とかで「全く意味がわからない問題」に出会ったことはありませんか?

ある程度勉強して挑んだのに、ある程度本試験の傾向も研究もして挑んだのに、「なんやこの問題…いままでの勉強はなんやったんや…」というような問題に出会ったことはありませんか?

私は、あります。

というか、そんなのしょちゅうですし、どの試験でもあります。
答練はある程度過去問の傾向に沿って出題されますが、本試験は「え?いままでの試験の傾向と全く違うやん?まじなんなんこれ?」みたいな問題って毎年でます。

全部の科目がそういう訳ではないのですが、7~8科目あったら、イメージとしては2科目くらいは「意味不明」な問題が出ます。

それを「新傾向」といったり、「難化」といったり、「受験生の努力を無駄にする悪問」といったり、いろいろな評価ができますが、毎年出るのは事実です。

そこで今日は、そういった過去問対策では対応しにくい「難問」に出会ったときの対処法について紹介しましょう。
ちなみに私はこういった「難問」が得意なので、出るとラッキーだと思っていました。それは、以下の方法を実践していたからです。

なお、以下では基本的に論文式試験を想定しています。短答(択一式)は傾向が異なったとしても基本的には数多くある問題のうちの1問とか2問とかですので、あまり影響はないです。

難問に出会ったときの対処法


難問に出会ったとき、特に本試験で難問に出会ったときの思考回路は以下のような手順になります。

①まずは落ち着く

予想していた傾向と異なる問題がでたとき、まずは土肝を抜かれるはずです。
過去問どおりでいけばしっかり対策していたのに、まったく違う形式・・・どうしよう・・・
こういったときに一番やってはならないことはパニックになることです。

たまに司法試験の会場などでは試験開始と同時に大声で発狂してしまう人もいます。
発狂したくなるのはわかりますが、とにかくまずは落ち着くことが重要です。深く深呼吸をしましょう。「新傾向問題か」と。

②周りも同じであることを理解する

次に、このような事態になっているのは自分だけではないことを理解します。
皆が過去問を中心に勉強してきています。パニックになっているのは自分だけではありません。

そんなときは、まず頭を上げて周りを見てみましょう。きっとみんな、茫然としているはずです(手を動かしまくっている人はむしろ何もわかっていない人です)。

深呼吸をして自分を整え、その後周りを見て気持ちを落ち着かせる。それがまず第一歩です。

③問いに答える姿勢を徹底する

全然よくわからない問題だった場合、問題しっかり確認し、問いに答える姿勢が必要です。
皆がパニックになってよくわからない解答をしますので、しっかり問いに答える姿勢を見せることができればそれだけで相対的に浮上します。

「有効か」という問題であれば「有効である/有効ではない」、「どのように考えるか」という問題であれば「~のように考える」。形式的に問いに答えることが第一歩です。

④問題文をしっかり読む

難問が出た場合、だれもわらかないような問題なので、ヒントは問題文のみです。
問題文を穴が開くまで読むとはよく言ったもので、とにかく問題文を読み込みヒントを探ります。

解答も問題文に沿っていると非常に好印象です。他方で、問題文から離れた抽象論を振りかざすような答案は印象が良くないし、点数もよくないのが通常です。

④条文に立ち返る

法律試験の場合は、必ず条文に立ち返ります。
よくわからない問題でも、なんとなーく、どこらへんの条文の話かはわかるはずです。
なんとなく心当たりがある条文を読み、具体的にこの条文の話か!と特定します。

わからない問題に対して、抽象的な議論をふわふわと重ねても点数は伸びません。条文に食いつきながらなんとか問題に答える姿勢が必要です。

⑤条文の趣旨に立ち返る

条文を特定したら、条文の趣旨を考えます。

単に条文を特定し、その要件にあてはめて解答を書くのはある程度誰でもできますが、そこでしっかり趣旨を考え、趣旨を答案に表現することがとても大事です。
ここで他の受験生と大きく差が付きます。合格と不合格の差といっても過言ではありません。

趣旨は、普段の勉強で理解していればそれを思い出して書けばいいのですが、難問の場合は趣旨すら考えたことがない条文ということはよくあります。
そういうときは、趣旨をそのばで「でっちあげ」ます。

まったくでたらめなことを書いてもだめですが、なんとなーくそれっぽい趣旨を考えます。何も趣旨を書かないよりも、自分なりに考えていることを示した方が絶対にプラスです。

⑥法的三段論法を死守する

難しくて何をいっているかわからない問題であればあるほど、法的三段論法を守って書くのが大事です。

  1. 条文を指摘しつつ問題提起
  2. 趣旨から規範定立
  3. 問題文の事実を拾いあてはめ
  4. 問いかけに沿った結論

これを徹底するだけで他の受験生と差がつきます。

⑦取れる部分を取る

あとは、取れる部分を取りにいく姿勢も重要です。

つまり、難問と思われる部分が出たとしても、それは大問2つのうち1つだったり、小問のうちの一つだったりと、他の問題があるのが通常です(まれに全問題が難問の時もありますが)。

そのため、よくわからない問題はあくまで「守り」で、他の問題でしっかり解く点を重ねるという姿勢も重要になります。
難問に時間をかけ、他の簡単な問題・通常の問題で失点するのは絶対避けましょう。

おわりに


今日は、難問に出会ったときの対象方法について紹介してきました。いかがでしたでしょうか?

少し抽象的なテクニックになってしまいましたが、試験本番では必ず「知らねーよ」という問題が出ます。それはたとえ1位合格者であっても同じです。

大事なのは、わからないならわからないなりに、相対的に浮上する答案戦略を立てることです。

是非参考にしてみてください。

ほなまた!

jijiキュラ
jijiキュラ
難問がでたらむしろチャンス!
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