重要度:★★☆☆☆
こんにちうかるー!
さて今日は昨日の司法試験の選択科目の選び方に続きまして、公認会計試験の選択科目の選び方についてみていきましょう。
公認会計士試験の選択科目
まずは司法試験同様、公認会計士試験にはどのような選択科目があるのかを知る必要があります。これは必須の作業です。
種類を知る
公認会計士試験は論文式試験で選択科目がありますが、種類は以下の4種類あります。
- 経営学
- 経済学
- 民法
- 統計学
うん少なめ。司法試験は8科目ありますが、公認会計士試験は4種類しかありません。
受験者数を知る
選択科目の種類を知ったら、次は受験者数(比率)を知る必要があります。
受験者数の実績はどこで調べるかというと・・・
って書いて調べようとしたら!!
なんと!!!
選択科目ごとの受験者数って正式に公表されてないらしい!!!!
初めて知った・・・w(衝撃)
なんで公表してないんですかね。論文に科目合格制度があることの影響なのか、はたまた人気のある科目と人気のない科目がはっきり分かれてしまうからなのか。理由はまじでわかりません。
ただ、他のサイトに載っていた割合(合格者にアンケートがあるらしい)や、私の感覚を数字にすると以下のような感じです。
選択科目 | 割合(※あくまで推測) |
経営学 | 85% |
経済学 | 2% |
民法 | 3% |
統計学 | 10% |
合計 | 100% |
いいですか。何度も言いますが上の数値はあくまで主観です。何ら正式な公表に基づくものではないのでご注意ください。
私の感覚からして(そして会計士合格者のアンケートからして)経営学が85%。これはたぶん本当にそれぐらいです。正直、大多数が経営学を選択します。
その他の科目は正直謎です。経営学じゃないと、「へぇ経営学じゃないんだ」って思われます。自分の感覚としては、若干、統計学が多い印象だったので統計学を10%としてみましたが、実際のところはわかりません。
さて、これらを情報を元に選択科目を選ぶ戦略をたてます。
選択科目の選び方(公認会計士試験)
公認会計士試験においては、選択科目を選ぶ戦略は2パターンしかありません。
戦略1:経営学を選ぶ
まずは最もシンプルな戦略。そう、経営学を選び長いものに巻かれる戦略です。
受験者数が多いということはライバルが多いことだと思うかもしれません。たしかにライバル数は多いのですが、公認会計士試験は相対評価です。偏差値による調整がされるため、受験者数が多い科目は合格者も多くなるはずですので、ライバルの数はあまり関係ありません。
むしろ、8割以上が受けると推定される経営学は、ある意味ローリスクです。どこの予備校テキストにも載っていない問題が出ればほとんどの受験生が回答できないので、埋没問題になっていく安心感があります。
経営学に興味があるとか、あまり関係ないです。実質的に経営学が必修くらいに思って、特にこだわりがなければ経営学でいきましょう。
戦略2:経営学「以外」を選ぶ
もう一つは経営学「以外」を選ぶ方法です。
これはある意味ハイリスクです。ただ、受験生が少ない分、一発あてればとても偏差値が上がる可能性はあります。そういう意味では、ハイリターンでもあります。
とはいえ、経営学以外を選ぶのは①どうしてもその科目を勉強したい人、②過去に大学や他の資格で学んだことがある人、という方以外はあまり手を出さない方がいいかなと思います。
選択科目を選ぶ時期
最後に、選択科目はいつごろ選ぶのか?についても簡単に触れておきましょう。
会計士試験の選択科目は論文しかなく、また短答と論文が別で実施されるという特色があります。
一見すると、短答合格後に論文の勉強を開始すればいい気がします(特に12月短答で合格する予定の場合)。
しかし、短答合格後では正直遅いです。短答合格後は他の科目も論文にシフトして勉強する必要があります。選択科目なんてやっている場合じゃない!という感覚になります。
基本的には予備校のスケジュールに従えばいいですが、他の科目の論文の勉強を進めるのと同様、短期合格、一発合格を狙うのであれば選択科目も早めに着手することは必須です。
おわりに
今日は公認会計士の選択科目について書きました。
まさか選択科目別の受験者数が正式に公表されていないとは思いませんでした・・・これは新たな発見でした。
公認会計士試験においては、どの選択科目を選んだとしても、正直あまり実務ではそこまでどの科目も使わない印象があります。経営学は多少「経営用語を知る」という意味で有益だったと思いますが、他の科目もそこまで影響はないのではないでしょうか。
基本は経営学で、何かこだわりがあるなら他の科目で、という選択でいいと思います!
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