重要度:★★★★☆
こんばんうかるー!
梅雨がなかなかあけませんね。。今年は長いですなぁ。
超おすすめ書籍
さて今日は、勉強方法というよりも、書籍の書籍の紹介をします。
この本に書いてあることを書こうとしたのですが、「この本全部読んだ方が絶対わかりやすいし為になる」と思い、急遽、本の紹介記事にしましたw
紹介する書籍はこちらです。
その名も、「だれでも天才になれる 脳の仕組みと科学的勉強法」(著:池谷裕二)です。
うん、「だれにでも天才になれる」というあたり、ちょっと怪しげですね。
しかし!
勉強方法に関する本があるとすぐ本屋で立ち読みしてしまう自称勉強方法研究家私ですが、この本はダントツ1位でお勧めの書籍です(あ、jiji本の次に、ですが!)。
今日はこの本のすばらしさを紹介していきましょう。
「脳の仕組みと科学的勉強法」のすごいところ
こちらの書籍のすごいところは以下です。
①脳科学のスペシャリストの書籍
まずこの書籍の著者の池谷裕二さん。以下のような経歴の方です。
1970年、静岡県に生まれる 静岡県藤枝東高校を卒業し、東京大学理科Ⅰ類に現役合格 入学後、「脳に対する薬の作用」に強く興味をひかれ、同大学薬学部、薬学系大学院ともにトップの成績で進学し、脳の研究に取り組む 98年、「海馬(脳)」の研究によって薬学博士号を取得 東京大学大学院薬学系研究科准教授 薬剤師、日本薬理学会学術評議員、アメリカ神経科学会会員
(出典:「脳の仕組みと科学的勉強法」著者プロフィール)
こちらの書籍は2001年に発売されたものですので、以上のプロフィールもたぶん相当古いものですが悪しからず。
普通、世の中にあふれている勉強方法の本は、何かの試験の合格者やその試験の講師が書きますよね。自身の体験から勉強法を語る合格体験記的な書籍が一般的です。
でもこの本は違います。池谷さん自身も東大出身ということもありますが、単に東大出身であるから本を出している訳ではありません。
上で紹介した通り、池谷さんは脳科学の専門家です。合格体験記のようなものではなく、「脳の仕組みから考えて一番効果的な勉強法はこれ」というようなことを言っています。
これは珍しい。本当に貴重。
合格体験記的な書籍は自己の勉強方法を語るものなので人により合う・合わないがあります。
でも、脳というのはどの人間も概ね構造は同じです。なので、脳の構造から言える記憶法や勉強法は万人に共通します。
どうですか、すごい本じゃないですか。
②記憶の仕組みが理解できる
こちらの書籍は、記憶に焦点を絞った書籍です。怪しい記憶法ではなく、脳の仕組みはこうなっています→だからこのような勉強法が良いですよね、というように、脳の仕組みから説明されるので非常に説得力があります。
こちらの書籍の章立てだけ紹介しておきましょう。
- 第1章 脳の機能は「忘れて当然!」
- 第2章 あいまいでいい加減な「脳の本質」
- 第3章 だれでも天才になれる「記憶法」
- 第4章 記憶の仕組みと学習方法
ちょっとおおまかな章立てではあるのでイメージが湧きにくいかもしれません。
少し詳しく書くと、忘却曲線の話、方法記憶の話、勉強方法の効果がいつ現れるのかという話などなど、本当に勉強に関する記憶のことがたくさん解説されています。
③超読みやすい
そしてこの書籍のすごいところ。それは超薄いこと。
なんと全部で92ページしかありません。ぺらっぺらです。
書いている口調もわかりやすく、文字も大きく、ページ数も少ない。1時間もあれば余裕で読めてしまうレベルです。
でも、内容はとんでもなく濃い!
これが書籍のあるべき姿だとさえ思います。写真で見せるとこんな感じです。
なんと値段も超安いです。定価だと714円(税別)ですが、いまは中古で2円とかで売っています笑
2円で天才になれる。なんというコスパでしょうか。
私はこの本で人生を変えた
私はこの書籍に出会って人生が変わりました。というか、勉強に対する意識ががらっと変わりました。
私がこの本に出会ったのは予備試験受験時代です。
既に公認会計士試験には合格しており、勉強方法については自信がありましたが、この本を読んで「なぜ自分の勉強が正しいのかを確認した」という感じです。
自分が会計士試験受験時代に自然と身につけた勉強法が、「なるほどそういう脳の仕組みだったからこの勉強法は記憶に残りやすかったんだ!」と納得した部分が多かったです。
この本を読んでからは勉強方法にさらに自信がつきましたし、勉強に悩んだときは振り返って読んでみて、スランプを克服したこともあります。
おわりに
今日は、めずらしく書籍の紹介をさせていただきました。
もちろん私の書籍もとても為になることを書き記したつもりですが、やはりこの本は偉大ですね。
本当に1時間くらいで読めてしまう本なので、騙されたと思って是非買ってみてください。
「だれでも天才になれる」というのは、「天才のように見える人も実は天才ではない」というようなことを言っているのかなと思っています。
この本に書いてあることを学び、自分の勉強に活かせば、いつのまにか周りから「天才」といわれるようになっているかもしれませんね。
是非ご覧くださいませ!ほなまた!
あ、私の本もよろしくです! ↓
①「図解でわかる 試験勉強のすごいコツ」(日本実業出版社、2022)
jiji2冊目の単著が発売されました!
私が各種試験を合格してきて体得した「試験勉強のコツ」を、全て図解付きで50個紹介しています。
私が考える究極の勉強方法を紹介しており、資格試験はもちろん、中高生の受験勉強にもお役立ちできるような内容になっています!
②「司法試験・予備試験 この勉強法がすごい!」(中央経済社、2019)
jiji初の書籍です。
題名は司法試験・予備試験としていますが、全ての試験に共通する勉強方法が8割程度です。
ブログには敢えて書いていないクリティカルな勉強方法(スイッチバック法、暗記カード作成術、短答過去問加工法、論文完璧答案構成法)はこちらの書籍をご覧ください。