重要度:★★★☆☆
でもなかなか時間かかりますね・・・
予備校はどうやって選ぶのか
・予備校はどうやって選べばいいですか?
・〇〇という予備校はどうですか?
・そもそも独学でいけませんか?
・あの予備校講師はどう思いますか?
これらは本当によく受験生(受験を始めようと思っている方)から受ける質問です。今回は試験と予備校・予備校講師について考えていきましょう。
独学でいける試験/独学でいけない試験
まずそもそも独学でいけるのかどうかですが、それは試験により異なります。
独学でいけるのかどうかの判断基準は、ずばり市販の参考書がどれだけ充実しているか、です。以下司法試験、予備試験、公認会計士試験、大学受験についてみていきます。
司法試験予備試験、司法試験
予備試験、司法試験については独学可能です。
法律書については市販の基本書、演習書、過去問集など、さまざまな書籍が販売されています。大きめの書店にいけば「司法試験コーナー」などもあり、そこの書籍をうまく使えば、完全独学でも一応可能です。
実際に合格者をみても、ごく稀に完全独学で乗り切った方もいます。でも、「ごく稀に」なのでそこは注意が必要です。
公認会計士試験
対照的に、公認会計士試験は独学不可能です。
「不可能」といっても、中には完全独学で合格している方もいるのかもしれません。でも、少なくとも私は見たことはありません。
理由はやはり、市販の参考書が充実していないためです。大きめの書店にいっても「公認会計士試験コーナー」はほぼありません。あったとしてもすごく狭く、各科目を網羅的に、かつ充実して勉強できる教材は揃いきっていません。
そのため、公認会計士試験は予備校に入るのが一番の近道です。
大学受験
私の専門外の部分ではありますが、大学受験は独学可能です。
書店に行けば本当に多くの参考書が並んでますよね。おそらく試験業界で一番量が多いのではないでしょうか。
かなり質がいいものも出ているはずなので、独学可能です。東大に独学で入る人も結構いることからも、大学受験は独学でも可能といえるでしょう。
予備校に通うメリット・デメリット
独学vs予備校
予備試験、司法試験などについては独学が可能と述べました。
ただ、「独学が可能」であることと、「独学がおすすめか」は別です。
結論から言うと、私は完全に予備校お勧め派です。簡単に表にするとこんな感じです。
独学 | 予備校 | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
以上の表からわかるように、私としては、正直(金銭的な面を除けば)圧倒的に予備校に通うべきだと考えています。
予備校だけを信じぬく
私の場合、公認会計士試験はTAC、予備試験・司法試験は伊藤塾に通っていました。
そして、これらの予備校以外の書籍は一切買っていませんし、書店で立ち読みをしたこともほぼありません(過去問集くらいは買いましたが)。
予備校は多くの合格者を輩出していて、多くの人が予備校のカリキュラムに沿ってやって合格していますので、他の予備校や書籍に手を出す必要はありません。とにかく、渡された教材を、ひたすら解く。それが短期合格の一番の近道です。
予備校は「試験勉強を効率化するツール」と捉えるとわかりやすいですね。
予備校・講師の選び方
次に、予備校に入る場合の、予備校の選び方と講師の選び方についてです。
予備校の選び方
予備校の選び方で重要な点は実は1つです。
それは「大手であればどこでもよい」です。
大手かどうかは時代にもよりますので何とも言えませんが、各試験、大手の予備校は存在します。
どこが大手といえるのかは、要は合格者をどれくらい輩出しているか(合格実績があるか)です。
多くの合格者を輩出している予備校であれば、その予備校はきっと合格しやすいという推定が働きます。また、多くの合格者を輩出している予備校で学べば、「自分の予備校では勉強していない範囲だからこれは埋没問題」などの判断もできるようになります。とにかく多数派になることが大事なのです。
そのほかの要素は好みです。値段、フォロー制度、講義スケジュールなどなどは二の次でいいです。
逆に、大手でない予備校はあまりお勧めしません。
最近できたばかりの実績が少ない予備校などは勢いがあるものの、とにかく安い・とにかく短期間で、などのうたい文句で受講生を増やそうとする傾向があります。そのような予備校でももちろんいいですし、安く・早く合格する人も確かにいるので、選択肢としてはアリです。
ただ、人生の中でも数年を費やす難関試験の場合は、そのような一種のバクチはお勧めしません。
予備校講師の選び方
予備校が決まったら、次は予備校講師です。
講師はあまり関係ない
実は、講師が誰であるかはあまり関係ありません。
大手の予備校講師であれば、そのカリキュラムに最初に選ばれている講師の授業で問題ありません。
確かに先生によっては非常にわかりにくかったり、ただテキストを読むだけの講義だったり、何となく生理的に受け付けない顔だったり、いろいろな人がいます。
でも、実は大事なのは予備校のテキストです。聞いたところによると、受験生(合格者)の合格までの勉強時間のうち、講義を受けている時間は10%に満たないらしいです。つまり講義よりも圧倒的に自習が大事ということです。
講義後の自習を充実させるために講師は大事とも言えますが、実際のところ講師よりも予備校のテキストが大事です。だからこそ大手の予備校に通い、テキストを入手するのです。
講師の浮気症に注意
たまに、「あっちの先生の方がわかりやすいらしい」ですとか「今年落ちたのはあの先生を選んだからだ」などと言ってしまう受験生がいます。
でもそれはいずれもよくないです。
「あっちの先生の方がわかりやすい」という現象は確かにあり得ますが、上述の通り結局は自習時間によるので、コロコロ講師を変えるべきではありません。
「今年落ちたのはあの先生を選んだからだ」というのは明らかに責任転嫁です。自習が足りなかっただけです。
厳しいことを言うと、予備校講師にこだわり続け、こっちの講師はこう、あの講師はどう、と言い続けている受験生は一般的に長期受験になりがちです。
ある予備校、ある講師を選んだら、多少気になったことがあってもひたすら勉強して前に進む。これが鉄則です。
おわりに
今日は試験と予備校について書いてきました。
自分は「完全予備校派で合格した人間」なので以上のような考えになります。独学で合格された方は「独学で十分」というでしょうし、独学を基本としつつ予備校も少し取り入れる、ハイブリットの人も多いかもしれません。
どのようなスタンスで行くかを決め、それで突き進むのが大事です。
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