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こんばんうかるー!なかなか仕事が忙しく、更新が2日も滞ってしまいました。。
先日のツイート
先日、以下のようなツイートをしました。
ケアレスミス対策をする。
なぜか試験になるとケアレスミスは「仕方ない」とか「運が悪かった」とか「実力はもっとある」とか思われがち。でもケアレスミスこそ一番ダサい。ケアレスミスは対策できるので、何の言い訳にもならない。
ケアレスミスと言わずに「学力以前のミス」って名付けた方がいい。— 弁護士公認会計士jijiたん Lv.73 (@jijijilijijiji) July 12, 2020
ちょっと厳しい言葉だったかもしれません。
でも、ケアレスミスをなぜか軽視している受験生って結構います。
「ケアレスミスがなければ◯点だった」「ケアレスミスがなければ受かってた」
こういった発言をしたくなるのも分かりますが、はっきり言って辞めた方がいいです。
マークシート式試験(択一式試験、短答式試験)におけるケアレスミスは対策できます。
テストではどんなに知識があっても、点数が取れなければそれは実力が無いのと同じです。
合格者はケアレスミス対策をして合格しているので、今後絶対ケアレスミスを言い訳にするのは辞めましょう。
そこで今回はどのようなケアレスミス対策をしているのでしょうか。私が実際に司法試験を受験した時の短答式の問題冊子を元に紹介しましょう。
私の短答式試験の実際の写真はこんな感じです。
ちょっと小さいですね。以下ではもう少しアップで説明していきます。
なお、以下の方法は、司法試験、予備試験、会計士試験に限らず、あらゆるマークシート式試験で使えるものです。センター試験などでももちろん使えます。
ケアレスミスの種類を知ろう
ケアレスミスとひとくくりにいっても、いろいろなケアレスミスがあります。
どのようなケアレスミスがあり、自分はどれが多いのかを知ることがまずはケアレスミス対策の大第一歩です。
マークシート式試験のケアレスミスの代表例には以下のようなものがあります。
- 「誤っているものを選べ」なのに「正しいものを選んでしまう」病
- 3を選んだつもりが2をマークしている病
- 解答用紙のマークがずれてしまう病
なんとなく、「病」という名前をつけてみました。
なんとなく名前からイメージできますかね?
では、それぞれがどのようなミスなのか、そしてその対策は何があるのかを解説していきましょう。
ケアレスミス対策
①「誤っているものを選べ」なのに「正しいものを選んでしまう」病
これはだれしも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。たぶんよくやるケアレスミスランキング第1位です。
「誤っているのを選べ」という問題なのに、なぜか正しいものを選んでしまうやつ。
肢が5個あって、間違っている組み合わせを選べなのに、合っている組み合わせを選んでしまうやつ。
このケアレスミスに対する対策は以下です。
まず、問題文が「誤っている」ものなのか「正しい」ものなのかという問題文に大きく「✖」か「〇」を付けます(写真でいう①)。
次に、考えた結果、その肢が正しいのか誤っているのかを、「ア」や「イ」の上に「✖」や「〇」を付けます(写真で言う②)。
この時の注意が、「この問題は誤っているものを選べ、だから、そういう意味ではこの選択肢は合ってるな」などと考えないことです。
これをやると頭が混乱し、必ずミスします。なので、「その肢の内容自体」が〇か✖かを判断します。
最後に、下の段の組み合わせの選択肢を選ぶときに、「ア」や「イ」の部分に②の「〇」や「✖」を書き写します(写真で言う③)。
そして、①でつけた、問題文の指示が✖なのか、〇なのかを見ながら、どの選択肢が答えかを選びます。この写真で言うと2が正解の選択肢です。
なかなか言葉で説明するとわかりにくいのですが、やっていることは単純です。
正しいのか誤っているのかを視覚的に見えるようにし、ケアレスミスをなくします。
これは結構有名なやり方なのでやっている方も多いかもしれませんね。
②3を選んだつもりが2をマークしている病
続いて、これはそこまで出現しないのですが、なぜかマークするときに自分が選んでいた答えと違うものをマークしてしまうやつ。
例えばこの写真だと、正解は2と3なのですが、マークシートにマークする時、なぜか4とかを選んでしまうときがあります。
この対策として、㋑の部分にでかでかとマークする数字を書いてしまうのがおすすめです。
こうすることで、マークするときに何をマークするかがすぐわかり、ケアレスミス対策のみならず時間短縮にもなります。
これは意外とやっている人はいないのですがお勧めです。
③解答用紙のマークがずれてしまう病
最後に、解答用紙のマークがずれてしまう病。
たまに、試験の最後の1分で、マークが一個足りない・・・、マークが一個漏れていた!!!なんていう話を聞きますよね。
もはや漫画の世界のケアレスミスですが、これはシャレになりません。上で紹介した①②のミスはやってしまったとしても1問で被害は収まるのに対し、この③はやった瞬間不合格になるためです。
この対策はいくつかポイントがあります。
ポイント1:試験5分前にマーク
何問解いたらマークをするかというのは誰もが悩むと思いますが、私は5分前にすべてをマークするという方針でした。
1問ずつやるとマークシートと問題冊子の行き来で時間がかかるのが一番大きな理由です。
試験によっては時間が足りないこともありますが、最後の5分になったら必ずマーク作業に専念します。
この、問題を解く作業と、マークをする作業をきっちり時間で分けることで、ケアレスミスを防ぎます。
ポイント2:ページごとにマークする
最後の5分にまとめてマークするとしても、何個の答えを覚えて、マークしていくのかはまた問題です。
これも1問ずつやると時間がかかるので、自分はページごと、つまり1ページに4問なら4問ずつマークしていきます。
この時に、うえで紹介したケアレスミス②で「2」とか「3」とかの数字を書いているので、マークミスをすることがありません。
「4123」とかの数字を読んで、その4問をマークします。
ポイント3:チェックマーク
実際にそのページをマークしたら、✓マークを付して、ちゃんとマークしたぞ、という印をつけます。
こんな感じです。
見えますかね。かなり小さいですが「✓」みたいな印がついています。
「4123」と心の中で唱える→唱えた通りにマーク→「4123」と確認のため✓、というような流れです。
ケアレスミス対策の練習
以上が、代表的なケアレスミスの種類と、それに対して私が実際にしていた対策です。
ここで紹介した以外のケアレスミスもあると思います。それは、受験生により癖はそれぞれだからです。
ケアレスミス対策は人それぞれなので、大事なのはテストや答練をしっかり受けることです。
答練でケアレスミスをして、どうすればミスしなくなくかを考え、次の答練で試す。
まさにPDCAです。
こういう意味でも、アウトプットは非常に重要です。
マークシート試験用の文房具
おまけですが、マークシート式試験のときのお勧めの文房具も紹介しておきましょう。
私はマークシート式試験は常にこれを使っていました。
その名も「マークシート最適セット」。
うん、もう名前で即買いですこんなの。いいネーミング。
特徴は、なんといっても太いこと。普通、シャープペンシルは0.5mmとかですが、このシャーペンはなんと1.3mmです。
太いので、すごくマークがはかどります。グリグリグリグリ、くらいマークしてたところを、グリグリ、くらいでマークできます。
消しゴムもついてますが、まぁそれはよくわかりませんでしたが使っていました。多少は消しやすいのかな?
おわりに
今日は、マークシート式試験のケアレスミス対策を紹介してきました。
実際に私が本試験で解いた問題冊子を使ったので多少はイメージが湧いたでしょうか。
もうすこし試験当日の解き方も紹介したかったですが、それはまたの機会に。
ほなまた!
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