重要度:★★★★☆
いやぁしかしコロナウィルスまじ凄まじいですね・・・
「まぁ1か月くらいでおさまるっしょ!余裕っしょ!」と思っていたのにね・・・
いつまでつづくんだろまじで・・・
はじめに
司法試験に合格し、弁護士になった現在。超超超よくきかれること。
それは・・・
「司法試験て六法全書丸暗記するんですか?大変ですねー!」
うんうん。司法試験合格者あるある。
答え。
暗記しません。全然暗記しません!むしろ論文式試験では六法配られます。
まぁよく出てくる条文は次第に覚えたりはしますが、そんな条文は本当にごくごく稀です。
てことで今日は、記憶について書いていきます。
記憶についてはこの記事だけでは全然書ききれませんので、今日は「時間」について。
「暗記」と「記憶」の違い
まず前提として申し上げたいのは、「暗記」と「記憶」は違います。
「暗記」は一言一句念仏のように覚えること。
「記憶」は意味は理解していて吐き出すことはできるけど、別に一言一句覚えているものではないもの。
(厳密な使い分けではないと思いますが、当サイトではそのようにざっくり定義し、区別します)
「暗記」と「記憶」。どちらが大事か。
それはもう圧倒的に「記憶」です。暗記は公認会計士試験、司法試験予備試験、司法試験のいずれにおいても(ほぼ)しません。
理解無き暗記は有害無益
私が公認会計士試験の受験生だったころ、予備校の先生がとても良いことを言っていました。
ずばり、理解無き暗記は有害無益!
これねー、どんな勉強にとっても、とても大事な言葉です。本当にとてもとてもとてもとても大事です。大きく書いて机の目の前に貼っておきたいレベルで大事な言葉です。
どういう意味かというと、そのままですが、理解してない暗記なんて、有害だから絶対やるな、ということです。
とにかく暗記しよう!という人は多いし、方針わかりやすいですが、それはだめです。そんなんなら暗記もしない方がいいです。
単純暗記がダメな理由は主に以下の理由からです。
- (特に難関試験は)暗記で乗り切れる”量”の試験ではない
- (特に難関試験は)暗記で乗り切れる”質”の試験ではない
- 応用問題に対応できない
- 丸暗記したものを一字でも間違えると意味不明の文章になっていたりする
「理解ある暗記」があるべき姿、「理解しつつ暗記まではできていない」は無難な姿、「理解無き暗記」は最悪な姿です。
記憶しやすい時間はあるのか?
記憶のゴールデンタイムはある!
さて記憶にはいろいろな手法もあり、いろいろな書籍なども出ていますが、今日触れるのは「記憶しやすい時間帯というのはあるのか?」という話です。
どうですか?一日24時間ありますが、記憶しやすい時間はあるのでしょうか?
答えは、記憶しやすい時間、つまり「記憶のゴールデンタイム」は実は存在します。
ではいつが記憶のゴールデンタイムなのか?
答えは「寝る前5分」です。
なぜ、「寝る前5分なのか」?
自分は脳科学者ではないのでよくわかりませんが、どこかの書籍だか論文だか科学者が言っていました。そして、その効果は抜群であることは自分が立証したと言ってもいいでしょう。
5分というのはテキトウだと思いますが、要は「寝る直前」ということです。
脳というのは、睡眠をすることで短期記憶から長期記憶に変換するそうです。
そして、寝る直前に記憶したものは特にそのまま長期記憶に変換されるそうです。
確かに、私が実践していた実感として、寝る直前に暗記した事項は、6時間後に起きたときにもなぜか覚えています。普通に起きていたら、6時間前に覚えたことなんて覚えていないですよんね。
記憶のゴールデンタイムをどう利用するか
では、記憶のゴールデンタイムが寝る前5分とわかったら、どのように実践に移すのか、です。私の経験を踏まえいくつかお教えしましょう。
寝る直前に、記憶すべきものを1つ覚える
まずは、寝る直前に記憶すべきものを1つ選び、それを覚えます。
自分の場合は、司法試験用の論証などを1つ選びました。
暗記カードを作っていたのですが、「今日はこれを覚える!」と決めた論証を、紙に書きだし、何も見えないで書けるようになるまで書きまくります。
覚えたら、ソッコーで寝る
1つ覚えたら、ソッコーで寝ます。
いいですか、ソッコーです。
スマホは絶対に見てはいけません。スマホを見たら、そのスマホの情報を長期記憶してしまいます。
トイレもいきません。トイレの情景を記憶してしまいます(というのは言い過ぎかw)
テレビも、同居人との会話も、何もしません。とにかく、すぐに目を閉じて寝ます。
ベッドで寝れない日もあるかもしれませんが、それはまぁ仕方ないです。
起きたら、ソッコーで書きだす
目覚ましがなったら、止めます。止めたら、すぐに机に向かい、前日寝る直前に覚えたものを何も見ないで書きだします。
6時間前くらいに覚えていたものなのに、なぜか意外と覚えています。この、インプット→アウトプット、という流れが非常に大事です。
これで、一つの論証が記憶できました。
1日1個、毎日続ければ1年で365個記憶できます。
定期的に思い出す
ただ、記憶のゴールデンタイムといえども一度覚えたら全然忘れない訳ではありません。時が経つにつれて記憶は薄れます。それは仕方ないです。
なので、定期的に思い出す作業は必要です。自分の場合は日々暗記カードをめくりまくってましたので、日に日に記憶が定着していきました。一度長期記憶に落とし込むと、その後の記憶が非常にはかどります。
おわりに
今日は、記憶の仕方、特に記憶の効率が良い時間帯、ゴールデンタイムの紹介をしました。
今日の夜からでも絶対にやりましょう!毎日続けるのが何よりも大事です。
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[…] 寝る前5分の暗記も継続します。試験実施日まで記憶のゴールデンタイムの回数が増えたと捉えます。 (記憶のゴールデンタイムについては⇒【記憶のゴールデンタイム】★★★★) […]